
ニュース解説:建築・住宅
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神宮外苑の着工前環境アセスが実質終了、イチョウ並木の根系調査を1月11日に開始
神宮外苑の再開発に関する着工前の環境影響評価手続きが実質的に終了した。三井不動産などが2022年12月26日の東京都環境影響評価審議会(会長:柳憲一郎・明治大学名誉教授)の総会で、「(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業」の環境影響評価書の素案について報告。審議会が報告内容を了承した。
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大和ハウスが圧倒、ハウスメーカーの特許資産ランキング
特許調査会社のパテント・リザルト(東京・文京)が発表したハウスメーカーの2022年度版特許資産ランキングによると、大和ハウス工業が特許の資産規模、件数とも他社を圧倒して1位になった。
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LIXIL、アルミのリサイクル率100%へ 31年3月期まで
LIXILは2022年12月15日、脱炭素・資源循環型社会の実現に向けて、2031年3月期までにアルミのリサイクル率を100%にする達成目標を発表した。同社が設定した二酸化炭素(CO2)排出量削減の中間目標である、スコープ3(自社事業に関連する他社を含めたサプライチェーン排出量)の30%削減(19…
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「ゼロカーボンビル」の評価手法整備へ、運用時以外の排出削減にもフォーカス
住宅・建築SDGs推進センターは、ライフサイクル全体を通じた二酸化炭素排出量(LCCO2)を実質ゼロにする建築物「ゼロカーボンビル」の評価手法を整備する。「ゼロカーボンビル(LCCO2ネットゼロ)推進会議」を発足させた。
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AGCとノザワが太陽光発電ガラスと建物の外壁材を一体化、23年本格販売
AGCと壁材メーカーのノザワは2022年11月17日、建物の壁面で太陽光発電をできるようにする「アスロックレールファスナー太陽光パネル設置工法(仮称)」を共同開発したと発表した。実用化に向けて試験販売を行い、23年内に本格販売を目指す。
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中小オフィスの“もうかる省エネ改修”とは? 日建設計と政投銀Gが協業
不動産業におけるカーボンニュートラルの実現に向け、金融機関と建築設計事務所の異色の組み合わせが生まれた。日本政策投資銀行(DBJ)とDBJアセットマネジメント、日建設計の3社が、環境性能を高めるオフィスビル改修の分野で協業する。経済合理性のある“環境改修”のモデルケースを示し、環境に配慮した改修へ…
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無影灯が要らない天井照明型手術室、大林組が25年に本格導入
大林組は2022年11月25日、大阪大学大学院医学系研究科との共同で、手術などで用いる照明器具「無影灯」が必要ない天井照明型手術室「オペルミ」を開発したと発表した。25年1月に本格導入を目指す。
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PCaルーバー大量損傷の市川市庁舎、誘発目地を形成して是正工事を完了
竣工からわずか8カ月後に、外装ルーバーに複数の損傷が見つかった千葉県市川市の第1庁舎。山下設計と竹中工務店、大城組が実施していた庁舎南側の是正工事が2022年11月20日に完了した。工事では、ルーバーの全ジョイント部に誘発目地などを設けたことが日経クロステックの取材で判明した。
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建築界の支柱・磯崎新氏が死去、プリツカー賞草創期やザハ・ハディド氏の発掘に携わる
磯崎新氏が2022年12月28日に老衰のため死去した。91歳だった。磯崎氏は「建築界のノーベル賞」とされるプリツカー賞の草創期に10年近く審査委員を務め、自身も19年に同賞を受賞した。世界的な建築家の訃報を、多くの海外メディアも報じている。
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CLTパネル工法の設計基準緩和、6階までルート2で可能に
国交省は告示を改正し、CLTパネル工法の設計技術基準を緩和した。ルート2の適用範囲の拡大のほか、接合部や壁、床の応力割り増し係数について合理化した。
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「ポーラ ギンザ」に出現した白い“繭”で美肌に、竹中工務店と異色のコラボ
東京・銀座1丁目の「ポーラ ギンザ」に、謎の白い物体が出現した。複雑な多面体の構造物だが、ふわふわとした生き物のような表面。街を行く人々は足を止め、首をかしげる――。この物体の正体は、竹中工務店とポーラが開発したアート&トリート体験建築「WI-COCOON~ART TREAT SPA~」だ。両社は…
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「建設ロボ開発は次のフェーズへ」、鹿島が最新のスマート現場を公開
鹿島は2022年12月12日、建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)によって生産性向上を目指す「鹿島スマート生産ビジョン」の3つ目のモデル現場を報道陣に公開した。建設ロボットや遠隔管理システムなど、計19項目の新技術を導入している。
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大阪ビル火災から1年、国交省が「退避区画」の仕様など示す改修指針
国交省は2022年12月16日、「直通階段が一つの建築物等向けの火災安全改修ガイドライン」を公表した。21年12月17日に大阪・北新地で発生したビル火災を踏まえ、直通階段が1つしかない建築物の安全性を高めるのが目的。2方向避難の確保が難しい建物について、改修の考え方や仕様を詳細に示したのがポイント…
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衝撃緩和に優れる畳床で転倒事故に一石、島根大などが開発
島根大学総合理工学部建築デザイン学科の清水貴史准教授らの研究グループは、転倒時の衝撃を緩和する性能と歩行性を両立させた畳床を開発した。従来の畳より薄く、フローリングの上に置き敷きできるので、室内の安全対策を手軽に講じることができる。
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万博目玉パビリオンの工事入札で不落不調、独創デザイン評価に発注者と応札者でかい離
大阪・関西万博の開幕まで850日を切った2022年12月中旬時点で、中核となるパビリオンや会場内施設の建設工事入札で不落・不調が相次いでいる。工事等公告済みである6つのテーマ事業パビリオンは「入札者なし」「予定価格の範囲内での応札者なし」という状態だ。大催事場と迎賓館も同様である。何が起こっている…
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日建設計の「概炭ツール」、設計初期からCO2排出量と工事費を概算可能
日建設計は建設に起因する温暖化ガス排出量を概算できる「概炭ツール」を開発し、本格運用を開始した。資機材の製造段階から施工段階までの温暖化ガスの排出量を、工事費と併せて試算できる。2022年11月7日に発表した。
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日建設計が目指す「仮想空間と現実空間が融合」したオフィス
オフィスにいながら、テレワーカーとハイタッチしたり、握手したりできる――。日建設計とMR(複合現実)開発などを手掛けるホロラボ(東京・品川)は、仮想空間と現実空間が融合したオフィス「Cyber-Physical Workplace」の実現に向けて、MRアプリのプロトタイプを開発したと2022年11…
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集合住宅からの幼児転落死が頻発、 都営住宅では歩行補助手すりが足場になったか
2022年10月から12月上旬までの間に、幼児が集合住宅の上階から転落死する事故が、報道されたケースだけで4件も起こっている。このうち2件はバルコニーの手すり壁を乗り越えるという、集合住宅での事故に多いパターンとみられるが、残り2件のうち1件は共用廊下から、もう1件は出窓からだった。
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アキュラホームの純木造5階建てモデル棟を解剖、コスト抑制効果は?
アキュラホーム(東京・新宿)は2022年11月5日、構造部分の多くを現(あらわ)しとする 「普及型純木造ビル」の5階建てモデル棟を、川崎住宅公園(川崎市)内にオープンさせた。木造軸組み工法による5階建てモデルハウスとしては日本初だ。
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国交省が建築BIMへの補助を一気に40倍増、補正予算に計80億円
国土交通省は計80億円を投じて、建築分野におけるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用を後押しする。中小事業者が連携して進める建築プロジェクトを対象に、BIMモデル作成などに要する費用を補助する予定だ。2022年12月2日に成立した22年度第2次補正予算に計上した。