
ニュース解説:建築・住宅
目次
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古民家を高級宿泊施設に、再生コンペで“リノベの先駆者”納谷兄弟が当選
東峰村ゲストハウス、金属屋根を木製の大屋根で包む
福岡県の東峰(とうほう)村が実施した、築120年の古民家を観光拠点となる宿泊施設に再生する「東峰村ゲストハウス設計コンペ」で、納谷建築設計事務所(川崎市)の案が最優秀に選ばれた。3月19日に東峰村が公表した。納谷建築設計事務所は納谷学氏、納谷新氏の兄弟が共同主宰する設計事務所。住宅の増改築に多くの…
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洗濯、家事のためにご近所が集うカフェ。合言葉は「1階づくり」
東京大改造マップ2018-20XX・リノベーション事例「喫茶ランドリ~」
建物の1階や地面、アイレベルの風景が良くなれば、人の笑顔が自然に集まる街になる──。都市の「グランドレベル」の役割に改めて目を向け、これを名前に冠した会社がある。その代表を務め、新著も発行した田中元子氏に、「あらゆる1階を追求する」理由、そして、どのような方法で街を変えようとしているのかを聞いた。
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海に浮く移動式球体ホテルをハウステンボスが公開
水上の球体は「船」なのか「浮遊物」なのか?
長崎のテーマパーク「ハウステンボス」は水に浮き、船で引航する球体のホテルを開発した。前例のない建造物は果たして「船」なのか「浮遊物」なのか。設計・製作者は頭を抱えながら、新しい宿泊施設をつくり上げた。
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戸田建設がロボットの現場導入に本腰
建築の施工現場で進むデジタル競争が、準大手以下の建設会社にも波及し始めた。戸田建設が3月9日、2023年を想定した施工現場「トダ・イノベーション・サイト」を公表。既存技術のほか開発中の搬送ロボットやドローン、MR(複合現実)による施工管理などを盛り込んだ。同社本社ビル建て替え現場での実現を目指し、…
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「契約解除は責任転嫁」、石上純也氏が語る発注者の無理難題
白紙に戻った展望台リニューアル計画(後編)
展望台改築計画を進めていた広島県尾道市は1月、設計契約を解除し、前払い金の返還と違約金の支払いを石上純也建築設計事務所に請求している。だが、石上氏は弁護士を通じて契約解除は無効だと反論している。石上氏のインタビュー詳細を伝える。
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万博当時の写真で見る太陽の塔、最大1日83万人をさばく
そうだったのか太陽の塔(3)一方通行で立ち止まらせず、短時間で劇的な演出
大阪万博のシンボルである「太陽の塔」が、改修・増築工事を経て3月19日に一般公開を迎えた。連載3回目は、大阪万博当時の写真を中心に、ここまでで書き切れなかった見どころをお伝えする。
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尾道市と石上純也氏が対立、設計契約解除の真相
白紙に戻った展望台リニューアル計画(前編)
「坂の街」として有名な広島県尾道市。公募で設計者を選定した展望台の改築計画で、契約期限内に業務が完了しなかったとして、市が1月、石上純也建築設計事務所を契約解除、前払い金の返還と違約金の支払いを求めた。双方の主張は大きく異なる。
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「建築家との対立」はウソ? 丹下健三が陰で支えた太陽の塔
そうだったのか太陽の塔(2)建築の設計者は誰?
昨日公開した改修設計のリポートに続いて、本日は、取材に同行した日経アーキテクチュア編集長(宮沢洋)のイラストリポートをお届けする。日経アーキテクチュアの巻末コラム「建築日和」用に描いたものだが、こちらはイラストをカラーに塗り直した。
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子どものベランダ転落事故を防ぐ「登りにくい手すり」
2~4歳児に配慮した屋内側に張り出す手すりを東京都が推奨
東京都は、子どもがベランダから転落する事故が多く起きていることから、事故事例の調査や子どものよじ登り実験などをもとに安全対策を報告した。今後、手すりの安全基準を強化するよう国などに提案していく。
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カプセル再利用と本格サウナでホテル新ブランド
東京大改造マップ2018-20XX・リノベーション事例「℃(ドシー)恵比寿」
独自のカプセルを開発し、カプセルホテルのイメージを刷新したナインアワーズが、2017年末から第2弾ブランドを展開している。1号店となる「℃(ドシー)恵比寿」は、旧ホテルのカプセルを再利用し、独自のサウナを併設するカプセルホテルだ。リノベーションによるカプセルホテルでまた、新たな価値観を示す――。
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太陽の塔が本日オープン!内部を一挙公開
そうだったのか太陽の塔(1)最新技術で48年前の迫力がよみがえる
「太陽の塔」が改修・増築工事を終えて本日から一般公開となった。入館するための予約は既に5月頃までいっぱいだという。改修後の太陽の塔について、3回にわたって紹介したい。第1回目では、塔内の展示空間を中心に解説する。
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建築基準法改正案、大規模火災対策を強化
建蔽率緩和で準防火地域での建て替え促進
政府は3月6日に「建築基準法の一部を改正する法律案」を国会に提出した。改正法案には、2016年12月に新潟県糸魚川市で発生した市街地火災を踏まえて、建蔽率緩和によって準防火地域での建て替えを促す項目などが盛り込まれている。
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「音を生むガラス」をAGCがミラノで披露
高架下倉庫を使ったインスタレーションを萬代基介氏がデザイン
AGC旭硝子は4月中旬にイタリア・ミラノで開催される「ミラノデザインウィーク」に、「Soundscape」と題した作品で、「音を生むガラス」を披露する。高架下倉庫内で、何枚もの繊細なガラスが音を奏でるイメージだ。
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「バリアフリー客室あり」はわずか3割、宿泊施設の基準見直しへ
2020年の東京五輪を契機に、国土交通省は宿泊施設のバリアフリー客室基準を見直す。実態調査では、基準を満たす車いす使用者用の客室を備えている宿泊施設は3割程度にとどまった。同省は、今夏にもバリアフリー客室数に関する方針をまとめる考えだ。
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18年1月期:7カ月連続の減少、住宅着工戸数13.2%減
国土交通省によると、2018年1月の住宅着工戸数は6万6358戸で、対前年同月比は13.2%減だった。7カ月連続のマイナス成長だ。
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点検では防げなかった地下鉄なんば駅の天井落下
東大・川口健一教授「天井は“落ちるもの”と心得て対処を」
地下鉄御堂筋線なんば駅と高島屋大阪店の連絡通路で2月25日、重さ約16kgの天井ボードが2.4mの高さから落下した。大阪市交通局は1月末の点検で落下場所の天井裏に漏水対策を講じていたが、天井ボードには問題は生じていなかった。空間構造に詳しい東京大学生産技術研究所の川口健一教授は「天井は“落ちるもの”…
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[特報]2018年プリツカー賞、初めてインドの建築家に
ル・コルビュジエの弟子、バルクリシュナ・ドーシ氏が受賞
2018年プリツカー建築賞が、インドの建築家バルクリシュナ・ドーシ氏に決まった。インドの受賞者は初。米国現地の発表と同時に、トム・プリツカー会長やドーシ氏のコメントなどをいち早く紹介する。
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求む! 脱「1 住宅=1 家族」の地域社会づくり
LOCAL REPUBLIC AWARD創設、最優秀賞に200万円
建築家の山本理顕氏らが働きかけ、「LOCAL REPUBLIC AWARD(ローカル・リパブリック・アワード)」と呼ぶ賞を創設。従来の「1住宅 =1 家族」の発想を超え、地域コミュニティーを構築しようとする実例を募る。「そこに住む人々がお互いに助け合う、そのような住み方ができないだろうか」。超高齢…
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YKKAPが窓など値上げ、樹脂窓APWへの影響も
YKKAPは3月1日、住宅向けのエクステリアや窓の製品などの価格改定を発表した。同日の受注分から順次、10%程度値上げする。昨今の原料の高騰や副資材単価、運賃などの上昇が影響している。自社の努力では吸収が難しくなったため、値上げに踏み切った。
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米グーグルの新オフィス続々、BIGなどが大胆設計
米グーグルが新オフィスの建設を各地で進めている。米国サンノゼで広大な公共交通指向型開発「グーグル・ビレッジ」を計画。その布石となる「グーグル・サニーベール・プロジェクト」が2017年12月に発表された。