
ニュース解説:建築・住宅
目次
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住戸内の給排水管交換を拒否する区分所有者とは念書を交わす
築33年を迎えた分譲マンション「インペリアル東久留米」の取り組み<後編>
分譲マンションの管理組合が大規模修繕工事で給排水管を交換すると決議しても、全ての給排水管を交換するのは容易ではない。築33年を迎えたインペリアル東久留米(東京都東久留米市)の管理組合は、できるだけ多くの区分所有者が住戸内での給排水管工事に応じるための対策を打つ。
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マンションの大規模修繕で給排水管交換トラブルを防ぐ、規約改定の秘訣
築33年を迎えた分譲マンション「インペリアル東久留米」の取り組み<前編>
築33年を迎えた分譲マンションのインペリアル東久留米(東京都東久留米市)の管理組合は、給排水管の共用部分と専有部分をまとめて交換する大規模修繕工事を、2022年5月から実施中だ。合理的だが難易度の高い工事だ。
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地方ゼネコンが建設DXを主導、100億円規模のファンド運営目指す
スタートアップ企業との協業によって人手不足などの課題解決や生産性向上を目指す動きが、地方の有力ゼネコンにも広がりつつある。加和太建設は2022年7月20日、地方ゼネコンとスタートアップをマッチングするオンラインコミュニティー「ON-SITE X」を立ち上げた。
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大分のアートプラザやレーモンド設計の邸宅、登録有形文化財に登録へ
文化審議会(会長:佐藤信・東京大学名誉教授)は、2022年7月22日に開催された文化財分科会の審議・議決を経て、「旧大分県立大分図書館」(大分市、1966年)や「旧赤星鉄馬邸」(東京都武蔵野市、1934年)などを含む136件の建造物を登録有形文化財(建造物)に登録するよう、末松信介文部科学相(当時…
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東京都の太陽光義務化、30代以下で賛成意見が圧倒
東京都環境審議会は2022年8月8日の会合で、「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(環境確保条例)」の改正について答申した。答申案に対する意見公募(パブリックコメント)では、太陽光発電設備の設置義務化に賛成する意見が過半を占めた。
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歩道陥没の次は鋼板落下、竹中工務店の超高層ビル建設現場で相次ぐ重大事故
2022年8月8日午前9時ごろ、名古屋市中区栄の超高層ビル建設現場から鋼板が落下し、歩行者が軽傷を負った。地上約140mから落下した重さ約5kgの鋼板が、歩道の路面で跳ねた後に歩行者の右足に当たった。同現場では7月26日に、隣接する歩道の陥没事故が起こったばかりだ。
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2024年度に「空飛ぶクルマ」の有人飛行、三菱地所らが実証実験
2023年、東京都内の公共空間で初めて、空飛ぶクルマの有人飛行テストが行われる――。都が公募した「都内における空飛ぶクルマを活用したサービスの社会実装を目指すプロジェクト」に、三菱地所と日本航空、兼松のグループが提案。採択されたことを三菱地所などが22年8月4日に発表した。
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福岡市の再開発プロジェクト、「博多コネクティッド」第1号ビル竣工
2022年8月5日、NTT都市開発および大成建設は福岡市の博多駅筑紫口エリアで開発したオフィスビル「博多イーストテラス」が竣工したことを発表し、現地で竣工式を開いた。福岡市が官民連携で推進する再開発促進事業「博多コネクティッド」の規制緩和を受けて完成した初めての物件となる。
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生コンに粉を混ぜるだけで3時間の時短に、清水建設が新工法を構造床に初適用
清水建設は、粉末状の混和材を生コン車に投入してコンクリートの凝結を促進するACF工法を、建築構造部材の施工に初適用した。開発したのは清水建設とデンカ。コンクリートの打設から仕上げに着手するまでの時間を3時間ほど短縮できた。
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超高層ビル建設現場の前で歩道が陥没、山留め壁から出水で緊急閉鎖後に
2022年7月26日午後5時ごろ、名古屋市中区栄4丁目で建設中の超高層ビルの現場付近で歩道が陥没する事故があった。陥没した範囲は東西方向に約4.3m、南北方向に約8.6mで、深さは約3.6mに達していた。負傷者などはいなかった。
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自衛隊施設の4割が旧耐震、予算不足で隊員が補修作業
宿舎を除く自衛隊施設2万3254棟のうち、4割を超える9875棟が旧耐震基準の建物だと分かった。2020年度末時点の国有財産データを基に防衛省が整理した。同省は阪神大震災を契機として、1995年度に耐震化対策事業に着手した。予算が付いた施設から順次、耐震改修を進めてはいるが、進捗は芳しくない。
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日建設計が洋上風力に参入、欧州有力エンジ会社などと最強集団を形成
日建設計は洋上風力発電設備の基礎設計などを手掛けるジオマリンサービスと業務提携し、設備の設置に必要な事前調査、基礎設計、認証取得までを一気通貫で支援するサービスを開始したと発表した。
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日本の「都市力」大阪が1位、居住者アンケートも反映
森記念財団都市戦略研究所(東京・港)による「日本の都市特性評価2022」の総合順位は1位大阪市、2位京都市、3位福岡市だ。大阪市は、経済力の強さ、交通における関西地方の中心地であることなどで評価が高い。
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国交省が風況観測塔の規制緩和へ、風力発電設備の大型化を促進
国土交通省は建築基準法施行令を改正し、風力発電設備の立地調査に用いる「風況観測塔」などの構造規制を緩和する。公布は2022年9月、施行は10月1日の予定。7月14日から8月12日まで意見を公募している。
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環境認証の取得後にオフィスビルの賃料上昇、高評価なほど押し上げ効果が高い
三井住友信託銀行と三井住友トラスト基礎研究所は2022年7月20日、東京都心5区の賃貸オフィスビル市場における環境認証の取得割合と、認証取得による賃料の押し上げ効果に関する調査結果を発表した。
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鹿島が世界貿易センタービルを解体中、床を斜めに切断する新工法で工期短縮
鹿島は2022年7月13日、東京・浜松町の世界貿易センタービルの解体工事現場を報道陣に公開した。新たに開発した鹿島スラッシュカット工法を導入している。床を斜めに切断することで、隣接するスラブで切断部分を支え、支保工の撤去を早める。一般的な解体工法に比べて1割ほど工期を短縮できる。
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商品名は「完壁」なのに、東レ建材の外壁材が大臣認定不適合
東レ建材(東京・中央)は2022年7月21日、不燃材料として00年に国土交通大臣認定を受けた窯業系サイディング(外壁材)について、認定仕様と異なる組成の製品を出荷していたと発表した。対象製品の認定番号は「NM-9744」。商品名は「完壁」だ。
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ジャン・プルーヴェ展、原寸大「組み立て式住宅」など120点から迫る工業化の思考
20世紀の建築や工業デザインに大きな影響を与えたフランスのデザイナー、ジャン・プルーヴェ。彼の思考に迫る大規模展覧会「ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで」が、東京都現代美術館で2022年7月16日から始まった。会期は22年10月16日まで。
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ビル外壁を3Dプリンターで「印刷」、高橋カーテンウォール工業
カーテンウオール大手の高橋カーテンウォール工業は、セメント系建設3Dプリンターの開発を手掛けるPolyuse(ポリウス、東京・港)と共同研究を始めたと発表した。ビル外壁に用いるカーテンウオールを、型枠を用いずに「印刷」できるようにして、低コスト化やラインアップの拡充などを目指す。
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10年に1回程度の降雨にも着目を、学校の水害対策で文科省が報告書
文部科学省が設置した「学校施設等の防災・減災対策の推進に関する調査研究協力者会議」は、学校施設の水害対策に関する基本的な考え方を取りまとめた。2022年6月14日に文科省が中間報告を公表した。