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キーボードに出せる上限金額は「25万円」

 HHKBはキーボードの中では高級な部類に入る。かつて販売したシリーズ生誕10周年記念限定モデルでキートップに輪島塗の技法による塗装を施した「HHKB Professional HG JAPAN」は50万円という価格設定だった。このように高額キーボードを許容できるHHKBユーザー。パネルディスカッションでは「キーボード価格の限界は?」というテーマも議論された。

アルミ削り出しベースに、輪島塗の技法で塗装したキートップを組み合わせた価格50万円の10周年記念モデル「HHKB Professional HG JAPAN」
アルミ削り出しベースに、輪島塗の技法で塗装したキートップを組み合わせた価格50万円の10周年記念モデル「HHKB Professional HG JAPAN」
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 来場者に挙手による簡単なアンケートをとったところ、半数以上が5万円までなら購入すると答え、最も高額な回答で25万円という結果になった。ちなみに50万円の記念キーボードについて製作を担当した東プレ側としては「キートップの加工や内部の工作など生産技術的に苦労する、特殊中の特殊な製品」とコメントして再販について難色を示した。

HHKB Professional HG JAPANを手に「今思えば100万円でもよかったかな」と松本氏
HHKB Professional HG JAPANを手に「今思えば100万円でもよかったかな」と松本氏
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追い求める理想のキーボードとは

 「自分の理想とするキーボードとは?」というテーマでは、榎本氏は「キーボードを使うことでストレスを感じないこと。HHKBはストレスを感じず音は静か、入力も軽いので仕事に没頭できる」と回答。ぺかそ氏は「入力を意識させないこと。高速で入力できること。そして、日常的に使うものなので見た目的にも満足できるもの」とデザインの重要性を挙げていた。

 教育現場に関わることが多いというじゅにゃ氏は、その経験から「現行のキーボードはキーの数も多く場所も(法則性がなく)ばらばらで覚えにくい。その点フリックは日本語入力に特化していて覚えやすい。教育コストが掛からないキーボードが理想」と自身の経験から得た考察を述べた。

 パネルディスカッションの途中で来場者から意見を求めたところ、左右分割キーボードを支持する声が多く上がった。その究極の意見として「HHKBの2台使い」でHHKBユーザーに知られる成蹊大学教授の塩澤一洋氏が一般参加者の席からコメント。「2台あれば肩幅ちょうどでキーボードが使える。ただ左右分割だと、特殊キーが片方だけという場合があって使えない。HHKBを左右に並べて使えばどちらの片手だけでも同じ操作が可能。だから理想はHHKBの左右2台使い」という塩澤氏独自の理論を披露した。

急きょ、一般参加者席から意見を求められた成蹊大学教授の塩澤一洋氏
急きょ、一般参加者席から意見を求められた成蹊大学教授の塩澤一洋氏
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 また「キーの押下力30グラム」という要望も多くの参加者から賛同があった。長文を入力するユーザーにとって軽いキーボードは作業環境を大きく改善するという意見があり、会場の半数近くが30グラムを要望していた。ちなみに、榎本氏からREALFORCEシリーズでは設定で30グラムになるが、との提案には「カフェで作業するのでHHKBなら使えるがREALFORCEを持ち込むのはさすがにどうかと」と返されている。

 なお、この流れで「Bluetoothモデルで有線接続もできるようにしてほしい」「コネクタ形状をUSB Type-Cにしてほしい」という要望も挙がったが、これについて松本氏からは「期待してください」と含みを持たせた回答があった。「HHKBを内蔵したノートPC」という意見も出たが、これについては「グループでPC事業を手掛けておらず、さすがに現状では無理」との回答だった。

最新の「HHKB Professional2 BT(PD-KB600)」。Bluetooth専用でUSBによる有線接続には対応しない
最新の「HHKB Professional2 BT(PD-KB600)」。Bluetooth専用でUSBによる有線接続には対応しない
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