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初代HHKBをバラして分かった開発秘話

 パネルディスカッションの後は、一般参加者を交えた「懇親会&ライトニングトーク」が催された。懇親会では和田氏が多くのHHKBユーザーに囲まれて即席のサイン会となったり、歴代のHHKBが並ぶ中、PFUスタッフや和田氏のコンセプトを引き継いで当時PFUでHHKBの実現化に取り組んだ八幡勇一テラテクノスCTOからHHKBの開発秘話を聞いたりと、ファンミーティングにふさわしい進行となった。

会場に並ぶ歴代HHKB
会場に並ぶ歴代HHKB
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初代HHKBの販売成功を記念して社内3台限定で制作した「輪島塗」の技法を用いたPD-KB01
初代HHKBの販売成功を記念して社内3台限定で制作した「輪島塗」の技法を用いたPD-KB01
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2006年に登場したアルミ削り出しのベースを用いた「HHKB Professional HG(PD-KB500)」
2006年に登場したアルミ削り出しのベースを用いた「HHKB Professional HG(PD-KB500)」
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 展示していた歴代HHKBには今から20年前に登場した初代HHKB「PD-KB01」と最新のHHKB Profesional BT「PD-KB600」も一緒に並んでいた。HHKBの形状的特徴の1つに「シリンドリカル・ステップ・スカルプチャー」がある。キーボードの上段から下段までキートップ面の角度を変えることでホームポジションに置いた指で打鍵しやすくするスタイルだ。このキートップ面の角度が初期型のPD-KB01とHHKB Professionalでは異なっている。

こちらは、PD-KB01のステップスカルプチャー。キートップ角度の変化が緩やかだ
こちらは、PD-KB01のステップスカルプチャー。キートップ角度の変化が緩やかだ
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こちらは、PD-KB600のステップスカルプチャー。キートップ角度の変化が大きい
こちらは、PD-KB600のステップスカルプチャー。キートップ角度の変化が大きい
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 初代HHKBは角度の変化がなだらかで「Professional」以降のモデルでは角度の変化がより明確だ。この理由はなぜか。人間工学を考慮して改良した結果なのだろうか。八幡氏に聞くと「PD-KB01ではキーボトムを支えるパーツにカーブをかけた鉄板を使うカーブスカルプチャを採用していた。なので、キートップの角度がゆるやかに変化している。HHKB Professional以降は板状の鉄板になってキートップ形状を変えることでキートップの角度を変えるステップスカルプチャを採用した。そのため角度の違いが緩やかではなくなっている」と説明があった。

八幡氏自らが分解して見せてくれたキーボトムを支える鉄板。緩やかなカーブを描いているのが分かる
八幡氏自らが分解して見せてくれたキーボトムを支える鉄板。緩やかなカーブを描いているのが分かる
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