中国の華為技術(ファーウェイ)は2019年9月19日、ドイツ・ミュンヘンで開催した新製品発表会でスマートフォン「HUAWEI Mate 30」シリーズとスマートウオッチ「HUAWEI WATCH GT 2」などを披露した(写真1)。
Mate 30は、5G対応や4眼などのカメラ機能が大きな特徴だ。OSはAndroid 10ベースだが、Google PlayやGmailといった米グーグル(Google)のアプリを搭載しない。代わりにファーウェイ独自のアプリシステム「HUAWEI Mobile Services」(HMS)を搭載する。
最新統合チップ採用で第2世代5G対応をアピール
発表会では、コンシューマー事業部門のリチャード・ユーCEOの氏が登壇(写真2)。2019年1~8月に「HUAWEI P30」シリーズを1700万台、「HUAWEI Mate 20」シリーズを1600万台以上出荷したと説明した。
Mate 30シリーズとして、「HUAWEI Mate 30」と「HUAWEI Mate 30 Pro」を発表した(写真3、4)。どちらも、5Gモデム機能を搭載した同社製の統合チップ(SoC)「Kirin 990」を採用する。Kirin 990は、2019年9月6~11日に開催された展示会「IFA 2019」(ドイツ・ベルリン)で発表された。
ディスプレーはどちらも有機ELを採用し、Mate 30は縦横比19.5:9の6.62型、Mate 30 Proは縦横比18.4:9の6.53型でMate 30 Proのほうがやや小さい。重量は、Mate 30が196g、Mate 30 Proが198g。どちらもアップルの「iPhone 11 Pro Max」より軽量だが、ディスプレーサイズやバッテリー容量は大きい。
Mate 30シリーズは第2世代の5G対応端末で、世界各国の5Gバンドに対応した。発熱の大きい5G通信に備えた冷却機構を工夫したという(写真5)。