楽天モバイルが2020年12月8日に発売した「Rakuten Hand」は、片手でつかみやすい細長いシルエットが特徴のAndroidスマートフォンだ。ミッドレンジ級のスペックを備えつつ、価格も2万円(税込み)と手ごろだ。果たしてどのようなスマホなのか、実機をレビューする。
細長いシルエットが特徴、質感も上々
楽天モバイルが展開する自社ブランドのスマホ製品としては、小型の「Rakuten Mini」、大型の「Rakuten BIG」に続き、Rakuten Handは3機種目の製品になる。
最大の特徴は、細長い本体形状だ。横幅は片手で持ちやすい約63mmで、他社のコンパクトスマホと同じサイズ感だ。さらに本体の左右端がカーブを描いており、片手でしっかり保持できる。画面の縦横比も約21:10と細長い。
ディスプレーには有機ELを採用し、鮮やかな発色を楽しめる。画面解像度はHD+(1520×720ドット)と、5.1型の画面には十分な画素密度があり、文字はくっきりと表示される。
ボディは樹脂製だが、光沢があり安っぽさは感じない。背面パネルとフレームの隙間が左右でわずかに異なるのは気になったが、2万円という価格を考えれば十分な質感だ。重さは約129グラムで、手に持った感じでは見た目通りといったところだ。
端末上で確認できるモデル名は「Tinno P710」。パッケージには、製造元としてWikoブランド製品などを手がける中国Tinno Mobile、輸入元はWiko Japan、販売元は楽天モバイルと書かれている。Rakuten Miniと同じ体制で作られているようだ。
カメラはAI撮影に対応、指紋認証も使える
背面のカメラは4800万画素の広角カメラに加え、深度測位用のカメラを搭載している。カメラアプリは被写体を認識して画質を調整するAI撮影に対応している。