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カー用品市場は20年ぐらい「順調に下がっている」

そうなるとカー用品にも広がりが出てくるのでは。

堀江:カー用品は終わっているんじゃないかな。

終わっている?

堀江:だって20年ぐらいずっと、カー用品の市場は順調に下がっていますからね。自動運転になったらカー用品なんてさらに減ると思う。苦戦が続きます。でもね、20年前からずっと下がっているけど、存在しているんですよ、我々は。逆に店舗数も売上高も増えている。つまり業態、商売の形が変わると思うんですよ。

なるほど。

堀江:変わるというのは、一気にではなく徐々にです。本当に徐々に変わっていく。20年前、我々はタイヤの販売なんてあんまりやってなかったし、車検もやってなかった。カーナビやチャイルドシートもそのときはなかった。さかのぼれば、エアコンを後付けする時代もありましたからね。そんなビジネスはもうないでしょう。

 なので、これから10年先、20年先のことはまったく想像がつかない。衝突する前に自動的にブレーキがかかるというのも、10年前には想像してないもんね。

ドライブレコーダーも10年前は売れるとみていなかった
ドライブレコーダーも10年前は売れるとみていなかった

自動運転では事故が減ると言われていますが、そこにチャンスはありますか。

堀江:今、いかにも自動運転で事故がないとか言われていますが、あれは天気のいい日で風がない、あられもない、雪もない、砂ぼこりもない、そういう状態で実験しているからじゃないですか。だけど現実に、日本の中で何千万台と走るようになると、絶対に問題が出てくると思いますよ。

 ただし、クルマがドカーンとぶつかってへこむような事故は、自動ブレーキになったら消えるでしょうね。一方、ちょこんと当たる可能性はあると思う。我々の店は、大きくへこんだ場所を直す「重鈑金」の商売はしていません。1万円とか3万円とかで、ちょっとへこんだ場所の見栄えをそこそこよくする「軽鈑金」をやっています。

 今でも軽鈑金は前年比で5割ぐらい伸びているんですよ。少々当たってちょこっと傷ついて、イエローハットで直すといったことは自動運転が普及してもある気がしています。

専門店以外でカー用品を扱う業種はどうなりますか。

堀江:燃費が良くなるとガソリンスタンドが減ると言われています。カーシェアリングが普及するのも確実だから、ディーラーの数も減るだろうね。そんな中でも、うちは絶対に生き残る。だから勝つ。そうみているんです(笑)。