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 2020年1月14日、Windows 7の無料サポートの期間が終了する。古いパソコン(PC)を処分しようとしている読者が多いかもしれない。ここで注意したいのがパソコンに内蔵されたHDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)だ。安易に捨てると情報を他人に見られてしまう可能性がある。

 2019年末には、神奈川県庁で使われていたパソコンのHDDが不正にオークションで販売され、膨大な行政文書や個人情報が流出する事件が発生。多くの人に衝撃を与えた。神奈川県庁の事件は個人ユーザーであっても対岸の火事ではない。長く使ってきたパソコンには漏洩させたくないデータが保存されているはずだ。

 情報漏洩が起きないように古いパソコンを処分するにはどうしたらよいのか。パソコンの処分に大きなコストをかけられない個人ユーザーの場合、法人ユーザー以上に「自己防衛」が重要だ。しっかりとHDD・SSDのデータを消去し、利用できない状態にする必要がある。

パソコン内蔵のHDD・SSDには漏洩させたくない情報が満載だ
パソコン内蔵のHDD・SSDには漏洩させたくない情報が満載だ
(撮影:竹内 亮介)
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 「論理ドライブのフォーマットや領域解放をすればよい」と考えているのであれば、それは間違いだ。論理ドライブをフォーマットしたり領域を解放したりすると通常の方法ではファイルを読めなくなるが、実際には論理ドライブとして利用するための管理情報を消しただけでファイルのデータ自体が消えたわけではない。市販されているファイル復旧ソフトを利用すると、ほとんどのファイルを再び読める状態にできてしまう。

論理ドライブをフォーマットするだけでは、ファイルの本体は消えない
論理ドライブをフォーマットするだけでは、ファイルの本体は消えない
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