スマートフォンデビューの時期は年々早まっている。今の高校生たちは小学生、もしくは中学生のころからスマホを持ち、SNSの利用も同じ時期から始める。つまり、彼らのSNS(交流サイト)には、小中学校時代の同級生や中学の部活の先輩、小学校時代の習い事が一緒だった友人など、子どものころからの知り合いと現在の友人がフォロワーにいる状態だ。
この居心地の悪さは、大人にも想像できるだろう。Facebookで中学校時代の同級生からいきなり友達リクエストが来て、複雑な思いをしたことがあるのではないか。
こうした事態を避けるため、高校生たちは複数のアカウントを作る。複数アカウントを持てるSNSには、写真共有SNSのInstagram(インスタグラム)やTwitterなどがある。LINEが2020年11月に発表した「高校生のSNS利用方法」の調査結果によると、複数アカウントを持っているという回答はInstagramで全体の5割弱、Twitterでは5割以上だった。だが、複数アカウントを持つ理由は、上述の事情だけではない。