全2793文字
PR

 ピクセラの「Xit AirBox」は、パソコンやタブレット、スマートフォンからワイヤレスでテレビの視聴や録画・再生ができる、地上/BS/110度CSデジタル放送対応のテレビチューナーだ。自宅だけでなく、外出先からテレビ番組を見ることもできる。2021年12月22日に発売した最新モデルである「XIT-AIR120CW」の最大の特徴は、外付けHDDだけでなくクラウドストレージにも録画できる「クラウド録画機能」だ。この機能を試した。

ピクセラのワイヤレステレビチューナー「XIT-AIR120CW」。クラウドストレージへの録画に対応し、外付けHDDを用意しなくても録画・再生ができる
ピクセラのワイヤレステレビチューナー「XIT-AIR120CW」。クラウドストレージへの録画に対応し、外付けHDDを用意しなくても録画・再生ができる
(写真はスタジオキャスパー、記載がないものは以下同)
[画像のクリックで拡大表示]

 XIT-AIR120CWは手のひらサイズの軽量コンパクトな箱型で、縦置きでも横置きでも使える。前面には状態を示すランプとリセットボタンがあるだけで、見た目はとてもシンプルだ。背面には電源端子、テレビのアンテナ入力端子、有線LANポート、USBポート、mini B-CASカードのスロットがある。USBポートは、録画用の外付けHDDを接続するためのものだ。ACアダプター、LANケーブル、mini B-CASカードが付属する。ピクセラの公式オンラインショップでの販売価格は1万8800円(2022年2月1日時点の税込み価格、以下同)となっている。

背面には電源端子、アンテナ入力端子、有線LANポート、外付けHDDを接続するUSBポート、mini B-CASカードのスロットがある
背面には電源端子、アンテナ入力端子、有線LANポート、外付けHDDを接続するUSBポート、mini B-CASカードのスロットがある
[画像のクリックで拡大表示]
ACアダプター、LANケーブル、mini B-CASカードが付属する
ACアダプター、LANケーブル、mini B-CASカードが付属する
[画像のクリックで拡大表示]

 本体のセットアップは簡単だ。mini B-CASカードを取り付け、LANケーブルでルーターと接続し、アンテナ線と外付けHDDを取り付ける。クラウド録画機能のみを使うのであればHDDを接続する必要はない。アンテナ入力端子は1つだけなので、例えば自宅の壁にあるテレビのアンテナ端子が地上デジタルとBS/CSデジタルで分かれている場合はアンテナ混合器を用意する。XIT-AIR120CWだけでなくテレビにもアンテナ線を接続するにはアンテナ分配器を使う。

 次に視聴や録画・再生に使うデバイスをセットアップする。Windows、Mac、Android、iPhone/iPadなどに対応しており、デバイスに合わせてアプリをインストールする。ここでは、Windows 10搭載ノートパソコンを使った。アプリを起動してXIT-AIR120CWとLANを介して接続し、チャンネルを設定する。ローカルのHDDで録画・再生するだけなら、これでOKだ。アプリはテレビの視聴、録画、EPG(電子番組表)の表示とそこからの録画予約、録画した番組の再生ができる。

録画予約はEPGからでも手動でもできる
録画予約はEPGからでも手動でもできる
(アプリケーションの画面を筆者がキャプチャー)
[画像のクリックで拡大表示]