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打ち言葉はネットスラングとも融合する

 打ち言葉には、もう1つ種類がある。それは、「おk」「うp」のような、打ち間違いを語源にしたような、いわゆるネットスラングだ。筆者は女子高生の流行語を毎年チェックしているが、毎回ネットで昔から使われていたような言葉がランクインする。

 例えば、人材サービスや調査を手掛けるマイナビが実施した「2018版 10代女子が選ぶトレンドランキング(コトバ編)」では「草」がランクインしている。これは笑い声を表す「www」を「草生やす」と呼び、それを省略した言葉だ。「マジで草」などと表記する。話し言葉で利用する女子高生も多い。

 さらに遡ると「2017年ティーンが選ぶトレンドランキング(コトバ編)」では、言葉の語尾に付ける「ンゴ」が3位に入っている。「泣いたンゴ」というように表記する。ネットに詳しい人ならご存じと思われるが、「ンゴ」は電子掲示板「2ちゃんねる」内の「なんでも実況J(なんJ)」で生まれた言葉だ。このランキングから3年たった現在でも、若い女性たちが「わかったンゴ」などと使っている。

 スマートフォンで打ち込むときに便利だった打ち言葉が、友人との普段の会話に出てくるのは自然なことだろう。言葉は生きており、その解釈や使われ方は時代とともに変化している。世代によってその差が出たとき、その異文化性がエンターテインメントになる。この記事もその1つだ。カルチャーショックを楽しみつつ、世代交流を楽しんでもらいたい。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITライター・スマホ安全アドバイザー
ITライター・スマホ安全アドバイザー。ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネイティブと呼ばれる10代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『今すぐ使えるかんたん文庫 LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社)など20冊以上。