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 筆者は自作パソコンの交換部品として、Ryzen 5000シリーズのCPU「Ryzen 5 5600X」(3万9600円。筆者が購入した価格、以下同)、台湾・華碩電脳(エイスース、ASUS)のマザーボード「ROG STRIX B550-F GAMING」(2万6300円)、台湾・十銓科技(TEAM GROUP)のメモリー「DDR4 3200MHz PC4-25600 32GB×2枚」(2セットで3万9960円)を用意した。PCケースや電源ユニット、グラフィックスボード、SSD、HDDなど使える物は流用したが、CPUとマザーボード、メモリーの3点セットだけで10万円を超えてしまった。

 自作パソコンを改造して驚いたのは、動作が圧倒的に速くなったことだ。Windows 10の起動時間は10秒くらい短縮し、各種のアプリケーションはすぐに立ち上がる。従来時間を要していた画像処理は瞬時に完了するようになり、4K動画も楽々再生できる。YouTubeで画質が落ちることもなくなった。総じて、パーツを交換した効果は十分に出た。

 さらに、交換前と交換後のCPUの性能差を把握するため、ドイツMaxon Computer(マクソンコンピューター)のベンチマークソフト「Cinebench」で計測した。結果は、以前の性能の約6倍に上った。

ドイツMaxon Computer(マクソンコンピューター)のベンチマークソフト「Cinebench」の画面。CPUの性能を測定できる
ドイツMaxon Computer(マクソンコンピューター)のベンチマークソフト「Cinebench」の画面。CPUの性能を測定できる
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 気を良くした筆者は、CPUとマザーボード、メモリーだけでは物足りず、米Western Digital(ウエスタンデジタル)のSSD「WD BLACK SN850シリーズ 1TB NVMe」(WDS100T1X0E、2万9180円)やシー・エフ・デー販売のグラフィックスボード「GG-RTX3070-E8GB/TP」(7万2990円)を追加で購入した。最終的に、購入したパーツの総額は20万円を超え、同様のパーツ構成のメーカー製パソコンやBTO(受注生産方式)パソコンと比べて、やや割高になった。

 組み立てる手間やトラブル発生のリスク、OSのライセンス費用なども考えると自作パソコンの方がコストパフォーマンスが良いとは言い切れない。また最近は、IntelとAMDのCPUが品不足であるほか、ビットコインの急騰を受けたマイニングブームによりグラフィックスボードの在庫がひっ迫しているため、思うようにパーツが入手できないかもしれない。しかし好みのパーツを選んで組み立て、気が向いたときにパーツを追加できる魅力は大きい。筆者も、その魅力に取りつかれた。

交換用パーツとして購入したシー・エフ・デー販売のグラフィックスボード「GG-RTX3070-E8GB/TP」。最近のグラフィックスボードは大きいため、パソコンのケースに入るか寸法を確認してから購入するとよい
交換用パーツとして購入したシー・エフ・デー販売のグラフィックスボード「GG-RTX3070-E8GB/TP」。最近のグラフィックスボードは大きいため、パソコンのケースに入るか寸法を確認してから購入するとよい
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田代 祥吾
フリーランスライター
PC周辺機器メーカーから日経WinPC編集部を経て、現在はフリーランスライターとして活動。日経PC21や日経パソコンなどで記事を執筆している。得意ジャンルはPCやスマートフォン、自動車、アキバ系サブカルチャーなど。
■変更履歴
公開当初、「CPUの内蔵グラフィックスボードが古いままでもよい」という記載がありましたが、正しくは「グラフィックスボードが古いままでもよい」です。おわびして修正します。本文は修正済みです。[2021/3/8 18:30]