Kindleが使いやすい
Fireタブレットの最大の利点は「Kindle」が使いやすいことだろう。iPadやAndroidタブレットでもKindleのコンテンツを購入して閲読できるが、アプリのダウンロードやAmazonアカウントの設定などが必要になる。一方、FireタブレットはKindleアプリがプリインストールされている。読みかけの電子書籍はホーム画面に表示され、すぐに続きを読めるのは便利だと感じた。
「Alexa」に対応しているのも便利だ。常時点灯の「Showモード」に設定すれば、「アレクサ」と話しかけるだけで起動する。先述したワイヤレス充電スタンドを使えば、普段は置き時計にもなり、1台で2役も3役もこなしてくれる。
また簡単に子ども向けの画面に切り替えられることも利点だ。子どものプロフィルを設定するとキッズモードで利用できる。このモードは、使えるアプリや利用時間など細かい設定が可能だ。アプリストアは子ども向けコンテンツを多く配信しているので、Fireタブレットを知育に使うこともできるだろう。
筆者が試用して感じたのは、iPadやAndroidタブレットに比べると使えるアプリに制約があるものの、Fireタブレットはとても経済的なタブレット端末ということだ。Webを閲覧したり、動画を見たり、音楽を聴いたり、ビデオ通話をしたりするといった用途ならば、iPadやAndroidタブレットと使い勝手はほぼ変わらない。スマートディスプレーとしても使えるので、家族で共有するタブレットとして、リビングルームに置いておくのもいいだろう。
ITライター