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 「オタク」という言葉にどんな印象を持っているだろうか。どちらかといえばネガティブなイメージかもしれない。一般に「オタクっぽい」は悪口の文脈で使われるケースが多かったからだ。

 しかし20歳前後の「アラウンド20(アラ20)」女子の間では自らオタクを名乗る人が少なくない。写真共有SNS(交流サイト)のInstagramでも、「#オタク」「#オタ活(オタク活動)」のハッシュタグを付けた投稿が数多く見られる。アラ20女子は、なぜオタクに抵抗がないのだろうか。

ネットとSNSによりオタクは細分化

 オタクといえばアニメ、ゲーム、アイドルなどのジャンルを好む人というイメージだが、アラ20女子が自称するオタクのジャンルは多岐にわたる。「ジャニオタ(ジャニーズ好き)」「K-POPオタ(韓国の音楽好き)」「ディズニーオタ」「声優オタ」などだ。

 アラ20女子はインターネットにより、自分の好きなコンテンツを楽しめる環境で育ってきた。そのため、趣味が多様化している。はやりのものに飛びつくことはあっても、全員が同じものを好きでいなければならないという考えを持たない。SNSを使えば、最新の情報が手に入り、同じ趣味の仲間と巡り合うことができる。それぞれが別の好きなものを探求することについて、応援する気持ちもある。

 また、それぞれに「推し」がいる。推しとは「いち推しのメンバー」である「推しメン」をさらに略した言葉で、自分が応援している人を指す。ただし、アラ20女子は人に対してだけでなく、食べ物や色など好きなもの全般に使う。

 推しという言葉は、もともとオタクと呼ばれていた人達の間で使われていた言葉だ。「AKB48」のような大人数のアイドルグループが人気となった頃から少しずつ一般化し始め、2011年の「ユーキャン新語・流行語大賞」では「推しメン」という言葉が候補入りした。

 推しのために活動することを「推し活」「推し事(おしごと)」「オタ活」と呼ぶ。ここでは総称して推し活とする。アラ20女子はどのように推し活を楽しんでいるのか。

Instagramのハッシュタグ「#推しのいる生活」は60万件以上の投稿がある
Instagramのハッシュタグ「#推しのいる生活」は60万件以上の投稿がある
(出所:筆者)
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