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 春は進学の季節だ。長い受験勉強を経て、志望校に合格した喜びは計り知れない。日常を発信することが当たり前として育ってきたイマドキの10代は、もちろん進学の喜びもSNS(交流サイト)に投稿する。そして4月からの新生活に向けて準備を始める。それが「#春から○○」ハッシュタグだ。このハッシュタグを戦略的に使いこなす若者文化を紹介する。

 「#春から××」とは、進学先が決まった中学生や高校生が使うハッシュタグである。「○○」には学校名が入る。進学先が早稲田大学ならば「#春から早稲田」とする。

 「#春から早稲田」「#春から早稲田教育」といったように、大学名のハッシュタグに加え大学名と学部名のハッシュタグを併記することもある。こうしたハッシュタグを付けて、Twitterや写真共有SNSの「Instagram」にシェアする。人によっては合格証書の画像も一緒に投稿する。

「#春から」ハッシュタグのツイートのイメージ
「#春から」ハッシュタグのツイートのイメージ
出所:筆者作成
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 なぜそんなことをするのか。彼ら彼女らは合格した瞬間に友達作りを始めるからだ。「#春から○○」ハッシュタグが最も使われるTwitter(ツイッター)を例に説明しよう。

 進学先のハッシュタグをタップすると、同じ学校に進学を決めたアカウントがずらりと並ぶ。「つながってください!」「仲良くしてください!」などのメッセージから、同性や同じ学科の人を選んでタップすればプロフィルを見ることができる。

 プロフィルには出身校や趣味、Instagramなど他のSNSのリンクなどが書いてあり、人となりが分かる。仲良くなれそうだと感じたらフォローし、ダイレクトメッセージ(DM)であいさつすることもできる。過去の投稿内容などから相手の様子をうかがったうえで声を掛けられるため、自分と合わなそうな人を避けることができる。

 意気投合すれば、InstagramやLINEのアカウントを交換する。LINEでは進学先の「グループ(承認制のチャット)」が立ち上がっていることが多く、自然と知り合いが増えていく。