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 「悲報、iPhone投げ売りが終了」「ばらまき終了のお知らせ」。

 SNS(交流サイト)のTwitterや動画配信サイトのYouTubeで今、こうした投稿が相次いでいる。2022年3月末までは多くの家電量販店や携帯ショップが米Apple(アップル)のiPhoneなどを大幅に値引いて販売していたが、新年度になって一斉にやめているという。事実を確認するため2022年4月上旬のある日、筆者は東京都内にある複数の量販店を巡回した。

 店舗でまず気付いたのは、iPhoneの大幅値引きをアピールするポスターが姿を消していたことだ。筆者が2022年3月上旬に調べた際は、2020年4月発売の「iPhone SE(第2世代)」や2020年10月発売の「iPhone 12」を「一括1円」で販売しているスマートフォン売り場が少なくなかった。だが今回はそうした売り場が見つからず、安さが目立っていたのは低価格帯のAndroidスマホだけだった。

 おとなしくなったスマホの販売現場だが、端末を安売りしている店舗がないわけではない。現在、量販店や携帯ショップよりも積極的なのはiPhoneの「未使用品」を取り扱う中古スマホ販売店だ。

 筆者が訪問した複数の中古販売店では、主にiPhone 12やiPhone SE(第2世代)の未使用品を大量に陳列して安値で販売していた。例えばiPhone 12の64GBモデルは5万9800円(税込み、以下同)で、Apple Storeでの販売価格との差額が2万7000円もあった。さらに2022年3月に発売されたばかりのiPhone SE(第3世代)も、Apple Storeより3000円安い5万4800円としていた。

iPhone 12(64GBモデル)の未使用品は5万9800円が相場
iPhone 12(64GBモデル)の未使用品は5万9800円が相場
(出所:日経クロステック、記載がないものは以下同)
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 未使用品とはどのような商品か店員に尋ねると、新品と異なり「動作確認のために電源を入れただけで使用されていない、開封済みの商品だ」という。筆者が訪問した店舗では商品パッケージや備品がそろっており、本体を保護するフィルムが貼り付けられたままの状態で販売されていた。在庫は豊富な様子で、ほぼ新品の端末を安く大量に買い取っていることがうかがえる。

2022年4月上旬時点ではiPhone未使用品の在庫が豊富なようだ
2022年4月上旬時点ではiPhone未使用品の在庫が豊富なようだ
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 スマホ販売の実態については、ほかにも気になる動きがある。端末の「単体販売」を巡り、携帯電話事業者や販売代理店と消費者のトラブルが目立ってきたのだ。