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 ⑤スマホのWi-Fi接続では、スマホに専用アプリをインストールした上で、マルチコピー機とWi-Fiで接続。スマホ内の写真やPDFファイルをマルチコピー機に送信する。赤外線通信による接続も可能だが、いわゆるガラケーを想定したものであり、スマホで利用する機会はないだろう。

 利用には、クラウドサービス用とは異なるWi-Fi接続専用のスマホアプリが必要だ。シャープは「PrintSmash」、富士ゼロックスの場合は「セブン-イレブン マルチコピー」である。どちらもiOS版とAndroid版を用意している。

シャープの「PrintSmash」のメインメニュー画面。PDFプリント機能の中で、Webページやコピー中のテキストの印刷もできる
シャープの「PrintSmash」のメインメニュー画面。PDFプリント機能の中で、Webページやコピー中のテキストの印刷もできる
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 ①~⑤のどのプリント方法を使うにせよ、1枚当たりのプリント料金は色(白黒/カラー)、用紙サイズ、用紙の種類、利用するコンビニチェーンによって決まる。普通紙へのドキュメント印刷であれば、税別で1枚当たり10円から100円だ。

スキャンはクラウド保存ができない点に注意

 マルチコピー機はスキャナーとしても有用である。筆者はライターとして、記事の文章やレイアウトデザインに対する修正指示をプリントアウトした紙に書き、スキャンしたファイルを編集者に送っている。ディスプレーより紙にプリントしたほうがチェックしやすく、赤ペンで書き込んだほうが意図を正確に伝えられると感じる人は少なくないだろう。

 コンビニのマルチコピー機はシャープ製も富士ゼロックス製も、最大A3サイズの紙をスキャンできる。シャープは200~400dpiのカラーまたは白黒のスキャン、富士ゼロックスは200~400dpiのカラー、最大600dpiの白黒のスキャンが可能だ。オフィスの複合機と比べて遜色ない。

 スキャンしたデータをクラウドに保存する機能はどちらもないが、USBメモリーなどに保存できる。

 シャープのマルチコピー機の場合、スキャンしたデータの保存先はUSBメモリーのみ。ファイル形式はJPEGまたはPDFを選べる。

 富士ゼロックスのマルチコピー機では、USBメモリーへの保存に加えて、前述のアプリ「セブン-イレブン マルチコピー」によってWi-Fi接続したスマホやタブレットにファイルを取り込める。ファイル形式はJPEGとPDFに加えて、XPSやモノクロTIFFを選べる。

富士ゼロックスの「セブン‐イレブン マルチコピー」のメインメニュー画面。スキャンしたデータを受け取る機能がある
富士ゼロックスの「セブン‐イレブン マルチコピー」のメインメニュー画面。スキャンしたデータを受け取る機能がある
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 マルチコピー機のプリント機能とスキャン機能をフル活用すると、どこにいても仕事ができる。筆者は旅先の温泉地でコンビニのマルチコピー機を使い、記事の校正用紙を見たり、レイアウトの修正依頼をこなしたりした経験がある。旅先で仕事をしたいかどうかはまた別の問題ではあるが……。

稲垣 宗彦(いながき むねひこ)
スタジオベントスタッフ
高校在学中から、電波新聞社の「月刊マイコン」「マイコンBASICマガジン」でゲームレビューやイベントリポートを中心に執筆し、ライターとしての活動を開始。趣味のゲームを仕事にしてしまったことを後悔し始めた頃に、中学校時代まで熱中していた釣りを再開。近年はアウトドア関連の他、財布やバッグといった小物の記事なども手掛けている。