新型コロナウイルスの影響で、テレワークが急激に広がっている。「Zoom」や「Microsoft Teams」などのWeb会議ツールを使ってビデオ会議や音声チャットなどをしている人も多いだろう。ビデオ会議や音声チャットにはWebカメラ、マイク、スピーカーが必要だ。ノートパソコンの多くはそれらを搭載しており、そのままビデオ会議や音声チャットに利用できる。
ただしパソコン搭載のマイクは利用者の口元から離れた状態で使うことになるし、スピーカーの出力や音質は必要最低限の場合が多い。自分の声をうまく拾えなかったり、相手の声がよく聞こえなかったりすることもある。
そんな場合は、ビデオ会議や音声チャット用のデバイスとして市販されているヘッドセットを使うのがお薦めだ。ヘッドセットはヘッドホンとマイクを組み合わせた機器である。相手の声が耳元で聞きやすくなる。自分の声を口元のマイクでしっかり拾える。ノートパソコン搭載のマイクやスピーカーを使う場合と、ヘッドセットの場合で声の聞きやすさに違いが出るのか、比較してみた。
低価格ヘッドセットでも効果は抜群
テストに使用したノートパソコンは中国レノボの「ThinkPad T480s」だ。Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載している。このうちスピーカーは底面にある。ThinkPad T480sでTeamsの音声チャットを試した。
まず互いに周囲が静かな環境で音声チャットをする。こちらの声は問題なく相手に届くが、スピーカーが底面にあるためか、相手の声はやや聞き取りにくい。
周囲の話し声が大きかったり、テレビ・オーディオなどの音が流れたりしている状況で試したところ、こちらの声も届きにくくなった。自宅のリビングなど、周囲に家族がいるような環境で使うには支障がありそうだ。