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 スペースは会員数を急激に増やした音声SNS(交流サイト)の「Clubhouse(クラブハウス)」とよく比較される。Clubhouseでは音声しかやり取りできないため、意思疎通が難しいときもある。一方、スペースは文字や画像、絵文字が利用できる。スペースで知り合った人とフォローし合うだけでなくDM(ダイレクトメッセージ)で連絡できることも、Twitterの一機能であるメリットだ。

 ただしスペースでは周囲に知られないようトークルームを開くことが難しい。また、フォロワー以外にトークルームの開催を知らせるスケジュールの表示機能がない。これらの点については、Clubhouseに一日の長がある。利用の目的に合ったサービスを選ぶとよいだろう。

 今回の発表でTwitterは、今後サポートする機能についても明らかにした。筆者が注目したのは有料の「チケット制」だ。Twitterは、スペースのホストに時間と労力をかけて楽しめる場を作ってもらうため、収益化の仕組みを提供する。チケット制では、ホストがチケットの価格と販売数を決定し、Twitterの手数料を除く収益の大部分を得る。

 チケット制は2021年4月から数カ月以内に、「限られたグループ」に提供される予定だ。ほかにも、スケジュールとリマインダーの設定、共同ホスト機能などが今後サポートされる計画である。

チケットを購入した人だけが入場できる制度を導入する予定という
チケットを購入した人だけが入場できる制度を導入する予定という
(出所:米Twitter)
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音声SNS市場への新規参入が相次ぐ

 Twitter以外でも、音声SNS(交流サイト)市場への新規参入が相次いでいる。例えば米Discord(ディスコード)は2021年4月、チャットアプリ「Discord」に音声チャンネル「Stage Channels(ステージチャンネル)」の機能を追加した。米Reddit(レディット)が提供する掲示板型Webサイト「Reddit」も同月、音声チャット機能「Reddit Talk(レディットトーク)」のプレビュー版の提供を開始した。

 一方、音声SNS市場をリードするClubhouseは、送金(投げ銭)機能である「Clubhouse Payments(クラブハウスペイメンツ)」のテストを2021年4月に開始した。同機能が有効となっているクリエーターに、ユーザーから任意の金額を送金できる仕組みだ。Clubhouseは手数料を徴収しない。

 音声コンテンツと課金制は相性が良いと思う。音声は文字による発信よりも親しみを感じやすいからだ。発信者も、文章を書くより気軽にコンテンツを配信できる。さらに稼げる仕組みが用意されれば、積極的な活用が見込まれそうだ。

 Twitterは2021年中に、有料のフォロー制度「SUPER FOLLOWS(スーパーフォロー)」を導入する予定である。アーティストなどがフォロワーから月額料金を徴収し、独占コンテンツやコミュニティーなどへのアクセス権を提供できる。このほか、ツイートやフリート、スペースの一部を有料で公開できるようにもなる。前述のチケット制は、SUPER FOLLOWSの一部として提供される。

Twitterは有料のフォロー制度「SUPER FOLLOWS(スーパーフォロー)」の導入を予定する
Twitterは有料のフォロー制度「SUPER FOLLOWS(スーパーフォロー)」の導入を予定する
(出所:米Twitter)
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