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 気になるのは本体のバッテリーがどれだけ持つか、という点だろう。アンカー・ジャパンの公式ページでは米Apple(アップル)の「iPhone 13」で約36回の充電ができる、と説明している。

 では、実際はどうなのだろうか。今回、筆者は様々な機器を接続してバッテリーの持ち具合を試してみた。

 まずはバッテリーの残量を20%まで減らした2台のスマートフォンを接続し、どちらも100%になるまで充電した。すると本体のバッテリー残量は5ポイントしか減っていなかった。

 次に、USB PD端子を使って手持ちのノートパソコン「ThinkPad X1 Carbon」を充電してみた。具体的にはノートパソコンのバッテリー残量を10%まで減らしたうえで90%になるまで充電したところ、本体のバッテリー残量は4ポイントしか減らなかった。

 本体のディスプレー表示によると、出力は20~50ワットだった。その状態で3時間もパソコンを充電しているにもかかわらず、本体のバッテリーの残り時間は20~40時間あり、ほとんど減る気配がない。残量の数値通りであればスマートフォンは40回程度、ノートパソコンでも25回程度は充電できる計算になる。

 続いてコンセント給電を試すため、液晶ディスプレーを接続した。この場合の消費電力は50ワット前後だった。単純計算では10時間ほど動作するとみられる。

 さらに、消費電力が500ワットのヒーターをコンセントに接続したが、こちらも問題なく動作した。消費電力は500ワット前後と表示され、1時間程度で本体のバッテリーが0%になった。このように高い負荷をかけながら利用していると本体のファンが作動し、デスクトップパソコンに重たい処理をさせているときのような作動音がしていた。

パソコン2台、スマートフォン3台、モバイルバッテリーを同時に充電してみた。消費電力は118ワットであり、3.8時間動作するとディスプレーに表示された
パソコン2台、スマートフォン3台、モバイルバッテリーを同時に充電してみた。消費電力は118ワットであり、3.8時間動作するとディスプレーに表示された
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 Anker 535のバッテリー容量はかなり大きく、パソコンやスマートフォンといったデジタルガジェットの充電で使うのであれば、停電が長引いたとしても不便さを感じずに済むだろう。コンセントからの給電については、ヒーターなど消費電力が大きい機器を接続しなければ長時間利用できる。小型で場所を取らないので自宅の非常用電源として役に立つ。手軽に持ち運べるので、電源がない場所での発電機代わりにもなる。アウトドア用途で買うのも十分ありだろう。