コロナ対策で緊急事態宣言が出された2020年4月から5月にかけて、SNS(交流サイト)で流行したのが「リレー」や「バトン」と呼ばれる投稿だ。「#○○リレー」「#○○バトン」、あるいは「#○○チャレンジ」といったハッシュタグを入れて、それぞれのルールに従って投稿するものだ。
例えば「#7日間ブックカバーチャレンジ」は自分が好きな本1冊についての投稿を7日間続ける。終了時には1人以上の人を指名して次につなぐ。そうして本好きの輪を作るという。他にも、おにぎりを作る「#おにぎりリレー」、好きな音楽アルバムを紹介する「#アルバムチャレンジ」、腕立て伏せをする動画を載せる「#腕立て伏せチャレンジ」なども盛り上がりを見せた。
リレーやバトンはどのSNSでも行われていたが、特にFacebookやInstagramで目立った。実際の知り合いでつながっていることが多いため、指名した相手との交流を楽しめるからだろう。
リレーやバトンによって投稿回数が1回だったり複数回だったりする。次に指名する人数の指定もまちまちだ。提唱者がいるリレーやバトンもあるが、誰が始めたのか分からないものもある。ルールもそれほど厳密ではない。
ある料理研究家が始めた「#料理リレー」では、手作り料理の写真とレシピ(調理法)が相次いで投稿された。現在では終了が宣言され、投稿はWebサイトにまとめられている。