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 新機能ではないが、若者を中心にストーリーズのライブ配信も人気が高まっている。休校になり友人に会えなくなった学生たちは、夜になるとライブ配信を行い、友人にコメントをもらうなどして交流している。ライブ配信は誰かが参加したいとリクエストをしてくると、本人とゲストの2人で配信できる機能だが、在宅時間が長くなってよく利用されるようになった。

 筆者が先日取材した女子高生は、ロシアの女子高生と突然配信することになり、「Google翻訳」で会話している様子を配信して、友人たちに見せたという。家にいながら国際交流ができたのは、Instagramのおかげだ。

Instagramのライブ配信は友人と一緒に配信できる
Instagramのライブ配信は友人と一緒に配信できる
(出所:米Facebook)
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遊びの要素を取り入れたZenlyとTikTok

 遊びの要素を取り入れる「ゲーミフィケーション」によって楽しい自宅滞在を促すSNSもある。位置情報共有アプリ「Zenly(ゼンリー)」だ。Zenlyはつながった人と位置情報を24時間公開し合うアプリで、10代の女子を中心に人気がある。滞在時間や移動速度、スマホの電池残量が筒抜けになるので、大人には楽しさが理解しにくいといわれるサービスだ。

 Zenlyでは滞在時間の長い場所を「自宅」として認識する。この機能を応用し、2020年3月26日に「自宅滞在チャレンジ」という機能をリリースした。つながっている人たちと自宅にどれぐらい滞在しているかを競い合える。1日中自宅にいれば100%だが、外出するとその比率が低くなる。

 また、Zenlyは世界各国の感染者と回復者の人数をチェックできる「コロナウイルス・レンズ」もリリース。それだけでなく、各国の自宅滞在率をランキングで確認できるようにした。2020年1月25日以降の推移を見ることができるので、そのときのニュースや外部データと突き合わせると様々な分析ができて面白い。なお、この数値はZenlyユーザーのデータであり、偏りがあるかもしれない。ユーザーの年齢層は非公表とのことだ。

自宅滞在チャレンジで友人と滞在率を競い合う
自宅滞在チャレンジで友人と滞在率を競い合う
(出所:仏Zenly)
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各国の自宅滞在率(2020年5月9日時点)
各国の自宅滞在率(2020年5月9日時点)
(出所:仏Zenly)
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