新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府は2020年4月7日、緊急事態宣言を発出し、外出自粛要請に伴う「巣ごもり消費」という需要が拡大した。SNS(交流サイト)でも「#おうち時間」「#おうちカフェ」などのタグとともに、手作り料理が多数投稿された。
一方、店舗の飲食提供を中止したり、営業時間を短縮したりした飲食店は、テークアウトやデリバリーの提供を始めた。これに対して写真共有SNSのInstagramは、飲食店を支援する複数の機能を順次リリースした。
「料理を注文」や「ギフトカード」の機能を追加
Instagramは2020年4月27日、ショートムービーや静止画を作成して投稿できる「ストーリーズ」やプロフィル画面から料理を注文できる機能を追加した。コロナ禍で経営難に陥った飲食店を支援する取り組みで、Instagramのビジネス用アカウントを持つ事業者がこの機能を利用できる。
飲食店のアカウントから「料理を注文」というスタンプを付けたストーリーズを投稿すると、フォロワーはスタンプをタップするだけで注文用のページやアカウント画面に移動できる。注文用のページとは、Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館などデリバリーサービスを手掛けるパートナーが作成するものだ。
ストーリーズはアカウントのフォロワーが視聴するので、自分の店のファンに「今日はこのメニューがお薦めです!」と画像や動画を付けてPRできる。ストーリーズの画像や動画はスマホの全画面に表示されるため、没入感が強い。シズル感のある料理を掲載すれば、食欲をそそり注文につながりそうだ。ストーリーズは24時間で消えてしまうが、Instagramのプロフィル画面に「料理を注文」機能をボタンとして追加することができる。そこから注文を受け付けることも可能だ。