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OB・OG訪問支援アプリを悪用した事件も

 オンライン就活を巡っては、目も当てられないほど卑劣な事件が起きている。2020年12月、社会人の男がOB・OG訪問支援アプリで知り合った就活中の女子大生に乱暴を働いたとして逮捕された。報道によると、その男は女子大生の飲み物に睡眠薬を混ぜて飲ませ、ホテルでわいせつな行為を働いた。

 わらにもすがりたい思いの学生につけ込む許しがたい行為である。学生と社会人の2人で会わないことを推奨するOB・OG訪問支援アプリもあるものの、悪意のある社会人がマッチング後のメッセージでLINEなどに誘導したら、アプリ運営会社としては把握しようがない。

 コロナ禍を受けて、地方の学生が東京や大阪などの企業を訪問せずに内定をもらえるなど、ネットのメリットを享受できるようになった。半面、OB・OG訪問支援アプリでは事件も発生している。

 あらゆるネットサービスに言えることだが、悪用しようとする者は必ず現れる。オンライン就活におけるセーフティーネット(安全網)の構築が急務となっている。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITライター・スマホ安全アドバイザー
ITライター・スマホ安全アドバイザー。ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネイティブと呼ばれる10代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など20冊以上。