全2717文字
PR

 MX MASTER 3Sとペアリングできる機器は最大3台。接続方法はBluetoothか、「Logi Bolt(ロジボルト)」と呼ぶ独自技術によるワイヤレス接続の2通りある。マウス本体には充電用のUSB-Cポートを備え、充電しながらワイヤレスマウスとして使うことが可能だ。フル充電の状態から最長70日間使用でき、1分の充電で3時間利用できる急速充電機能にも対応する。

USB Type-Cポートは前面にある。充電用のUSBケーブルも付属する
USB Type-Cポートは前面にある。充電用のUSBケーブルも付属する
[画像のクリックで拡大表示]

 Logi Boltは、1つのレシーバーで最大6台のデバイスと接続できる無線技術だ。パソコンにレシーバーを1つ取り付けておけばLogi Boltに対応したマウスとキーボードを同時に利用できるので、マウス用とキーボード用のレシーバーをそれぞれ取り付けることでパソコンのUSBポートが塞がってしまう、といった事態を避けられる。またLogi Bolt対応のマウスとキーボードを複数用意して自宅やオフィスなどに置いておけば、接続先を切り替えたりレシーバーを取り換えたりすることなく、それぞれの場所ですぐに接続して利用できる。

 Logi Boltは、2021年にロジクールのビジネス向けデバイスから導入が始まった。ロジクールはもともと「Unifying」と呼ぶ無線技術で同様の機能を提供してきたが、Logi Boltではセキュリティーや接続安定性を一段と高めており、今後はコンシューマー向け製品での採用も進みそうだ。

アプリケーションに合わせて機能を自動切り替え

 各ボタンには複数の機能を割り当てられる。アクティブになっているアプリケーションに合わせて、ボタンに割り当てた機能が自動的に切り替わるのも便利だ。例えばWebブラウザーのGoogle ChromeやMicrosoft Edgeを利用している間は側面のボタンが「戻る」ボタンや「進む」ボタンになる。一方、表計算ソフトのMicrosoft Excelでは同じボタンで「元に戻す」や「やり直し」の操作ができる。さらにビデオ会議ツールのZoomでは「マイクのミュート/ミュート解除」や「ビデオの開始/停止」に使う、といった具合だ。

専用アプリケーション「Logi Options+」。Logi Boltと呼ぶ無線技術を通じて接続したロジクールのマウス/キーボードの設定・管理ができる
専用アプリケーション「Logi Options+」。Logi Boltと呼ぶ無線技術を通じて接続したロジクールのマウス/キーボードの設定・管理ができる
(アプリケーションの画面を筆者がキャプチャー、以下同)
[画像のクリックで拡大表示]