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ドルビーアトモス対応スマホはどこが違う?

 ドルビーアトモスは、専用ツールなどを使って制作されたドルビーアトモス対応コンテンツを、ドルビーアトモス対応ハードウエアで再生して、初めてその真価を発揮する。このドルビーアトモス対応のコンテンツ数は本稿執筆時点で950作品以上あり、増え続けている。

 モバイル向けのドルビーアトモス対応コンテンツは、劇場やホームシアター向けに作られたソースを元に制作できる。ただし、多数のスピーカーを使って再生する劇場やホームシアターと違って、スマホやタブレットの内蔵ステレオスピーカーやイヤホンなどで聴くことになるため、コンテンツの音声信号から最適な立体音響空間をバーチャル処理によって作り出す必要がある。そのためモバイル端末側には、このバーチャル処理を行う信号プロセッサーと専用のプレーヤーアプリが必要だ。これらを備え、ドルビーの認証を受けたモバイル端末が、ドルビーアトモス対応機種となる。

 モバイル端末の内蔵スピーカーは、ステレオ再生に対応していることが条件だ。ヘッドホンやイヤホンの場合は特に決まりはなく、ドルビーラボラトリーズではどんな製品でも最良のドルビーアトモス体験ができるとしている。

 例えばNTTドコモが2018年の夏モデルとして発売する端末の中では、サムスンの「Galaxy S9」「同S9+」、ファーウェイの「P20 Pro」、シャープの「AQUOS R2」の4機種がドルビーアトモス対応の端末だ。しかしこれらのうちAQUOS R2は内蔵スピーカーがモノラル仕様なので、ドルビーアトモス再生を楽しめるのはイヤホン・ヘッドホンで聴くときだけになる。他の3機種は内蔵ステレオスピーカーでもドルビーアトモス再生を楽しめる。

2018年のドコモの夏モデルとして発売されるファーウェイ「P20 Pro」もドルビーアトモス対応スマホのひとつ
2018年のドコモの夏モデルとして発売されるファーウェイ「P20 Pro」もドルビーアトモス対応スマホのひとつ
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スマホ向けのドルビーアトモス対応コンテンツ

 ドルビーアトモス再生を楽しむには、前述のように端末だけでなくコンテンツ側の対応も必要だ。国内では、動画配信サービスの「U-NEXT」がドルビーアトモスの音声を採用する動画配信を始めている。サイトでは映画『ラ・ラ・ランド』と『ジョン・ウィック』の2作品、計3作品がドルビーアトモス対応コンテンツとして公開されている。

 ドコモのモバイル向け定額制動画配信サービス「dTVチャンネル」では、今年夏に開催する野外音楽フェス「a-nation 2018」のイベントをドルビーアトモスの技術を使って収録し、ライブ配信を行う予定だ。実現すれば国内初のドルビーアトモスによるモバイル向け商用ライブ配信になる。

 そのほか、シャープがビデオマーケットと組んでAQUOSブランドのスマートテレビやスマホ向けに提供している定額制動画配信サービス「COCORO VIDEO」でもドルビーアトモス対応コンテンツが提供される予定だ。