コンパクトで物理キーボードを装備するクラムシェルスタイルのモバイルデバイスというと、7~8型の液晶を搭載するUMPC(Ultra Mobile PC)を想像するユーザーは多いだろう。最近は多くのメーカーからたくさんのモデルが登場しており、勢いのあるカテゴリーの一つである。
筆者も中国Shenzhen GPD Technology(シンセンGPDテクノロジー)の「GPD Pocket」や、中国ONE-NETBOOK Technology(ワンネットブック・テクノロジー)の「OneMix3」を買った。こうしたUMPCは、サイズは小さくてもWindows 10を搭載するれっきとしたノートPCであり、「ノートPCのフル機能」を求めるユーザーに適している。
一方でCosmo Communicator with HDMIは、OSにAndroid 9.0を搭載しているため、OSやアプリの扱い方、機能性はスマートフォンとまったく同じだ。手持ちのSIMカードをSIMスロットに挿せば電話もできるし、単体でインターネットと接続することも可能である。
ノートPCで行うすべての作業をできる必要はないがキーボードを利用した入力作業だけは譲れない、という人向けのデバイスと言ってよいだろう。UMPCとサイズ感の似た小型デバイスではあるが、位置付けや想定するユーザー層はかなり異なる。
ノートPCと比べると大きさの違いは歴然
幅は171.4mm、奥行きは79.3mm。6型ディスプレーを搭載する最近のスマートフォンと比べると、やや細長い印象がある。厚みは17.3mmだ。ディスプレーしか搭載しないスマートフォンと比べれば厚みはある。
重さは326gということで、最近の6型スマートフォンと比べればやはり重い。とはいえ、キーボードと合体していることを考えれば、妥当だろう。手が大きめな人なら、問題なく片手で持てるサイズ感だ。