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 Cosmo Communicator with HDMIはマイクとスピーカーを搭載しているので、ハンズフリーで通話できる。書類を作成したり、先ほどのNotesでのメモを入力したりしている最中に電話がかかってきても、そのままの状態で通話可能だ。

 内蔵マイクの音質もなかなか良い。周りに人が多いカフェでCosmo Communicator with HDMIを開き、小声で通話しても相手とはきちんと通話できた。

筆者のローテーション入りでUMPCの出番は少なくなりそう

 6型スマートフォンと同サイズのキーボードは、どこまで使いものになるのか少し不安を感じていた。しかし、記者会見や秋葉原のパーツショップ取材など、重い荷物を持ちたくない状況での作業では問題なさそうだ。以前はそうした状況だと、スマホと外付けキーボード、あるいはOneMix3を持ち出していたのだが、Cosmo Communicator with HDMIでまとめられそうだ。

 一方、ホテルなど電源を確保できる状況で腰を据えて作業できる状況なら12~14型のノートPCがよいのは間違いない。このあたりは使い分けなので、ユーザーが求める条件によって最適解は異なる。個人的には、Cosmo Communicator with HDMIを購入してからはUMPCの出番は少なくなると感じている。

 UMPCとCosmo Communicator with HDMIは価格帯が似ているため、どちらを選べばよいか悩ましいユーザーもいるだろう。外出先での作業内容にもよるのだが、筆者はSIMカードを挿せば電話機能も含めて単体ですべて完結するCosmo Communicator with HDMIを便利だと感じた。

 付属のHDMIケーブルによるディスプレー出力もなかなか面白かった。例えばホテルに設置されている液晶テレビに接続すれば、動画サービスの映像を大画面で楽しめる。ワイヤレス接続ではないので、映像に遅延は発生せずコマ落ちもない。泊まりがけの出張にCosmo Communicator with HDMIを連れていくと楽しそうだ。