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 WF-1000XM4のノイズキャンセリングの効果は絶大だ。冒頭に挙げた気になる環境音が、全くと言ってよいほど聞こえなくなり、静かな環境で作業に没頭できる。ただし、キーボードの打鍵音やマウスのクリック音など、自分の身近な場所の作業音が気になった。

 街中で利用してみると、2~3メートル離れた場所で歩いている人の話し声が、遠くに聞こえる。足音は全く聞こえない。うるさい電車内でノイズキャンセリングの効果を試してみたが、電車のモーター音もほぼ聞こえなくなる。レールの継ぎ目を通過する音など、大きい騒音のみがやや聞こえる程度だった。

 ノイズキャンセリング機能は強力だが、街中で歩いているときに使うのは周囲の状況が分からなくなるので危険だと感じるかもしれない。そんなときに便利なのが、外音取り込み機能である。本体のタッチセンサーをタップすると、外音取り込みに切り替わり、人の足音や車の音などを取り込む。

専用アプリの「Headphones Connect」では、ノイズキャンセリングと外音取り込みを切り替えられる。外音の取り込み具合も調節可能だ
専用アプリの「Headphones Connect」では、ノイズキャンセリングと外音取り込みを切り替えられる。外音の取り込み具合も調節可能だ
(出所:専用アプリの画面を筆者がキャプチャー)
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 専用アプリでは、外音の取り込み具合の強弱も設定できるので、状況に応じて調節しやすい。また、本体のタッチセンサーを長押ししている間は、音楽の音量を下げて周囲の音を聞こえやすくする「クイックアテンションモード」に切り替わるので、人の会話や駅のアナウンスなどを聞きやすい。

 また、「アダプティブサウンドコントロール」と呼ぶ、状況に応じたリスニング環境の設定もできる。この機能を有効にすると、利用者の行動や場所に連動して事前に登録したノイズキャンセリングや外音取り込み、イコライザーの設定に自動で切り替わる。

 例えば「歩いているときは外音を取り込む」というように切り替わる。乗り物に乗っていることも判別可能なので、いちいち設定を切り替えなくて済む。