オトモア(東京・千代田)が2022年7月に発売した「OTOMS(オトムス) 快テレ君 VS-T300」(以下、VS-T300)は、テレビの音声を離れた場所で聞こえるようにする、「お手元スピーカー」などと呼ばれるタイプの製品だ。耳が聞こえにくくなった人に便利な製品で、台所で家事をしながらテレビを視聴している人や、夜間に周囲に迷惑をかけずにテレビを見たい人にも向いている。
特徴はデジタルコードレス電話に使われている無線通信方式「DECT」を採用している点で、最大約100m(メートル)先までテレビの音声が無線通信で届くという。どれぐらい電波が届いてよく聞こえるのか、試してみた。
VS-T300は、テレビの音声出力端子に接続する送信機と、その音を流す受信機(スピーカー)で構成されている。送信機をテレビの音声出力に接続すると、スピーカーにワイヤレスでテレビ音声が送信される仕組みだ。スピーカーは充電式で、最大約10時間使用できる。送信機用とスピーカー用のACアダプターがそれぞれ付属するほか、テレビと送信機を接続するためのオーディオケーブルと、RCAプラグの変換ケーブルも付属する。大手家電量販店での販売価格は1万9800円(税込み)程度だ。
接続簡単、操作も分かりやすい
テレビに接続して使ってみた。送信機は、テレビの音声出力端子かヘッドホン端子に接続する。スピーカーはコンパクトで重さは260gほど。軽く持ち運べる。スピーカー上部には電源ボタン、「はっきり」ボタン、音量ダイヤルが付いており、いずれも大きく操作しやすい。