災害発生時に、家族への連絡や情報の入手などでスマホやノートパソコンを使うことがある。しかし停電が起こって、それが続いてしまうと充電ができなくなり、やがてバッテリー切れになってしまう。こうしたケースで役立つのがモバイルバッテリーだ。
最新のモバイルバッテリーは大容量の製品も多く、中にはアウトドアや災害時に役立つ機能を備えているものもある。今回は、こうしたモバイルバッテリーを3製品紹介する。
重いが便利なコンセント付き
モバイルバッテリーはUSBポートから給電する製品がほとんどだが、ACコンセントを備えた製品も増えてきている。出力が合えばパソコンや家電も充電できて便利だ。ここでは、サンワサプライのポータブル電源「700-BTL040」を紹介する。直販サイトでの販売価格は2万2800円(税込み)である。
ACコンセントを搭載していながら、約125×45×185ミリとコンパクトである点が特徴だ。ただし重量は980グラムで結構重く感じる。バッテリー容量は4万200mAh/3.63V(146Wh)で、モバイルバッテリーとしては大きい。本体は付属のACアダプターで充電し、フル充電に約5~6時間かかる。
ACコンセントからの出力のオン/オフは、横にあるスイッチで切り替える。80Wまでの出力に対応しており、通常のノートパソコンの充電であれば十分だろう。USB Type-Aポートを2つ搭載しており、出力は1ポート当たり5V/2.1A、2ポート合計5V/4.2Aとなっている。
USB Type-Aポートは、ケーブルを挿すことで自動充電が始まるが、始まらない場合は「電源ボタン」を押す必要がある。またACコンセントとUSB Type-Aポートを同時に使う場合は、合わせて80Wという制限がある。ACコンセントからの出力を80Wで使用する場合は、ACコンセント単独で使用することが推奨されている。
試しに2in1 Windowsタブレットの「Surface Pro 7」を充電してみた。Surface Pro 7に付属するACアダプターは65Wとなっており、700-BTL040につなぐと安定して給電できた。カタログ値では、65Wのパソコン(満充電の場合)を使える時間の目安は1.7時間となっている。