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ユニークな形状で便利な大容量製品も

 3製品目は、ティ・アール・エイの大容量LED内蔵モバイルバッテリー「cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)」だ。一般的な箱型ではなく、おにぎり型となっているのが特徴だ。直販価格は1万2900円(税込み)である。

 この製品も3万mAh/3.63V(108.9Wh)と大容量で、iPhone 11なら約6.5回充電が可能(カタログ値)となっている。災害時の充電手段として心強い。またワイヤレス充電に対応しているため、対応機器であれば充電ケーブルがなくても充電できる。緊急時でケーブルが見つからないかもしくは不足しているようなときに役立つだろう。

 本体サイズは約105×84×75ミリ、重量約602グラムとなっている。デバイススタンド、防滴カバー、充電に使う「本体充電用USB-CtoCケーブル」が付属する。USB充電器は付属しない。

cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)
cheero Power Mountain mini 30000mAh(CHE-111)
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 この製品は意味なくおにぎり型であるわけではない。斜めになっている面のうち1つはスマホスタンドとして利用でき、ワイヤレス出力機能が内蔵されている。ワイヤレス充電に対応するスマホであればスタンドに置いて使いながら充電できる。

 出力はワイヤレス出力に加えて、USB Type-Cポート1つ、USB Type-Aポート2つを搭載している。最大4台の同時充電が可能で、全出力の合計で最大60Wとなっている。またポートをカバーする防滴カバーが付属し、台所などでも安心して使えるようになっている。

ワイヤレス出力とUSB Type-Cポート1つ、USB Type-Aポート2つを備える
ワイヤレス出力とUSB Type-Cポート1つ、USB Type-Aポート2つを備える
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 USB Type-Cポートは60WのUSB PD(Power Delivery)に対応している。USB PDに対応しているノートパソコンは充電可能だ。USB Type-Aポートはそれぞれ5V/2.4Aで出力でき、合計出力は5V/4.8Aである。

 高出力ポートを装備しているため、例えば24WのUSB PDに対応するノートパソコン「GPD P2 Max」を充電しながらスマホ2台を高速充電するような使い方が可能である。災害時だけではなく、電源が確保できないような会議室などで長時間の作業をする際にも役立つだろう。

 またデジタルインジケーターを搭載し、バッテリー残量が1%刻みで確認できるようになっていて運用しやすい。本体充電時間は、別売品の「USB-C PD60W対応アダプタ」使用時で約2.5時間となっている。

ノートパソコンの「GPD P2 Max」を充電している様子
ノートパソコンの「GPD P2 Max」を充電している様子
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GPD P2 Maxとスマホ2台を充電している様子
GPD P2 Maxとスマホ2台を充電している様子
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 今回紹介した3製品は、容量が飛行機持ち込み制限の160Wh以内であるため、飛行機で移動するような場所に持って行くことも可能だ。

 モバイルバッテリーは日常的に使う場合は小型軽量な製品が便利ではあるが、災害に備えて大容量の製品を用意しておくと安心できる。

伊藤 浩一(いとう こういち)
モバイル関連情報を紹介するブログ「伊藤浩一のモバイルライフ応援団」を主宰するブロガー。日本初のWindows Mobileスマートフォン「W-ZERO3」への思い入れが強い。「今すぐ使えるかんたんPLUS+ Surface 完全大事典」(技術評論社)などの著書も持つ。