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人間関係を振り返らせ、原因を突き止める

 そういう場合は、まず人間関係を振り返らせ、原因を突き止めるとよい。もしSNSに不用意な投稿をしていたら謝罪や投稿の削除を行う。すぐ判明しない場合はそのアカウントをミュート(非表示)する。そして、SNSの運営に報告する。例えばTwitterの場合、ツイートの右上をタップし、メニューから「ツイートを報告する」をタップすると報告できる。

 誹謗中傷の場合は「不適切または攻撃的な内容を含んでいる」として報告するといいだろう。Instagramの場合は投稿の右上をタップし、「報告する」をタップ。「不適切である」から理由を選択して報告する。

 どちらもアカウントごと報告することも可能だ。SNSの運営が投稿に問題があると判断すると、相手に「警告」や「アカウント停止」などの措置を取る。

 SNSの運営が対応しなかった場合は、ブロックするとよい。通知はされないが、相手がプロフィル画面を見れば、我が子がブロックしたと分かる。相手のアカウントをブロックするといったん攻撃はやむ。しかし相手がSNSのアカウントを変えて誹謗中傷をしてくるかもしれない。SNSのアカウントを作り直すのは容易だからだ。

 相手がアカウントを変えてしつこく誹謗中傷を繰り返してきた場合は、「法務省インターネット人権相談受付窓口」や「違法・有害情報相談センター」の相談窓口を利用しよう。

「違法・有害情報相談センター」のサイト。専門の相談員が話を聞いてくれる
「違法・有害情報相談センター」のサイト。専門の相談員が話を聞いてくれる
(出所:違法・有害情報相談センター)
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 一方、我が子が誰かを傷つけてしまう可能性もある。18歳意識調査によると、「根拠の希薄な批判や悪口を書いたことがある」との回答は全体の5.2%で、「腹立たしいから」や「共感してもらうため」など、批判したいまたは注目されたい気持ちで書き込んだという。

 SNSへの書き込みは、読む人の立場によって捉え方が大きく異なるため慎重に表現するべきだ。物事の善しあしを断定するような発言は拡散されて「いいね」を稼げることが多いが、それにより炎上を起こし、名前を含めた個人情報が特定され「まとめサイト」に残される事態につながりかねない。

 「相手に向かって直接言えることか」「ネットに残っても問題はないか」など、よく考えてから投稿するよう子どもたちに伝えてほしい。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITライター・スマホ安全アドバイザー
ITライター・スマホ安全アドバイザー。ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネイティブと呼ばれる10代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『今すぐ使えるかんたん文庫 LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社)など20冊以上。