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 子どもにスマートフォンを持たせるのはリスクを伴う。インターネットを介して様々な人とつながってしまうからだ。子どもたちはLINEやTwitter、InstagramなどのSNS(交流サイト)を使って友人と交流したがる。13歳以上になればアカウントを作れるため、学校や部活の連絡もSNSに移行する。こうなると、SNSを安全に使わせる方法を考える必要がある。

 SNSでのトラブルで真っ先に思い浮かぶのは、誹謗(ひぼう)中傷だろう。不用意な投稿をきっかけに、見知らぬ人たちからネットでやり玉にあげられる。そして終日のように罵声のコメントやメッセージが送られてくる。2020年5月下旬、女子プロレスラーの木村花さんが命を絶った。動画配信サービス「Netflix」の恋愛リアリティーショーに出演していた木村さんは、その役柄に関することでSNSで誹謗中傷を受けていたという。

 自分を誹謗中傷した相手と争って、慰謝料を受け取った芸能人もいる。「はるかぜちゃん」こと女優の春名風花さん(19歳)だ。春名さんは、Twitterに虚偽の内容を投稿されて名誉を傷つけられたとして2020年1月、書き込みをした人物を相手に横浜地方裁判所へ提訴した。同年7月、被告側が慰謝料を支払うことで刑事告訴を取り下げる示談が成立した。この一件は、ネットで中傷を受けている人を少なからず勇気づけたはずだ。

 「SNSでのトラブルは我が子には関係がない」と思ってはいけない。一般人でもコメントで絡まれるなど炎上する可能性はある。

 日本財団は2020年6月、全国の17~19歳の1000人を対象に「18歳意識調査」を実施した。それによると、SNSを通して誹謗中傷を受けたことがある人は全体の12%だった。その原因について約3割が「わからない」「知らない」と答えた。

 我が子が誹謗中傷を受けてしまったら、その原因はリアルの世界にあるかもしれない――。中高生は実際の知り合いとSNSでつながっていることが多いからだ。学校ではトラブルがないのに、同級生と思われる人物が匿名を使って誹謗中傷を繰り返してくることもある。

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