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プリの特徴はイベント感と全身撮影

 スマホで自撮りできるのに、なぜ10代女子はプリントシール機を支持するのか。まず10代女子がプリントシール機をどのように使っているかを紹介しよう。筆者は4人の女子高生にお願いして、プリントシール機での撮影に同行させてもらった。

 出向いた先はゲームセンター。一角にプリントシール機が数台置かれていたが、特定の1台に迷わず向かった。お気に入りの機種があるのだという。プリントシール機の料金相場は400円だ。彼女たちは4人で集まった場合は1人当たり100円で割り勘するのだという。

 プリントシール機のブースに入ったら、次々にポーズを取って写真を撮影する。プリントシール機のカメラは一般的なスマホのインカメラより広角で、服装も含めて全身を写せる。撮影が終わると、彼女たちはプリントシール機が備えるディスプレー上で写真を加工していく。目の大きさや唇の色などを調整し、二重顎になった部分はペンで塗りつぶす、といった具合だ。全員が参加して素早く加工する。

プリントシール機のブース内でポーズを取っている様子
プリントシール機のブース内でポーズを取っている様子
(出所:フリュー)
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 写真の加工が終わったらスマホに転送して保存する。人によってはインスタなどにアップする。かつてのプリントシール機はシールのプリント機能しかなかったが、今はどれもスマホに写真を転送する機能を搭載している。

 シールがプリントされて出てくるが、それはただ持ち帰るだけ。何かに貼ったりせず、使うことなく家にたまっているという。かつての若者たちは手帳(通称「プリ帳」)にシールを貼っていたが、今はスマホがプリ帳代わりなのだ。

 彼女たちの使い方を見たり話を聞いたりして、プリントシール機が今も人気を集める理由は2つあると感じた。1つは皆でプリントシール機のある場所に足を運びポーズを取り写真を加工する「イベント感」だ。もう1つは一般的なスマホのインカメラではまねできない広い画角で全身を写す「全身撮影」だ。