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 今の子どもは、学校や親から「ネットに顔写真を出すのは危険だ」と教わっている。しかし親は子どもの写真をエピソードとともに平気でSNS(交流サイト)に投稿しているようだ。

シェアレンティングのイメージ。ほのぼのとした写真だが、このままSNS(交流サイト)に投稿すると、後のリスク要因になるかもしれない
シェアレンティングのイメージ。ほのぼのとした写真だが、このままSNS(交流サイト)に投稿すると、後のリスク要因になるかもしれない
(出所:PIXTA)
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 チェコのセキュリティー対策会社であるAvast Software(アバスト・ソフトウェア)は2019年9月、日本国内の20~69歳を対象とした「アバスト デジタルリテラシー調査:ファミリー版」の調査結果を公表した。それによると、20代の母親の8割が「モザイク無しで子どもの写真を投稿した経験がある」と回答した。また、回答者の約4割は全SNSを「すべての人に公開」に設定していると答えた。

 親が自分の子どもの情報や写真をオンラインでシェアすることを「Sharenting(シェアレンティング)」と呼ぶ。「share(シェア)」と子育てを意味する「Parenting(ペアレンティング)」を組み合わせた造語だ。今シェアレンティングの是非について世界中で議論されている。大人世代にはなかったリスクだからだ。