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 都内を移動したり、関西を旅行する際に、乗り捨てできるレンタル自転車を利用する機会が増えた。地下鉄よりも自由な範囲を動けるため重宝しているのだが、現在地や走る方向を知るために地図を見たくていちいちスマートフォン(スマホ)を取り出すのが、正直面倒くさい。スマホを落としそうになることもあった。

 そこでふと、「スマートウオッチならスマホより簡単にナビゲーションしたり現在地を確認したりできるのではないか」と思いつき、米フォッシル(FOSSIL GROUP)の「Wear OS by Google」搭載モデル「Sports SmartWatch」を購入した。

 今回は、Sports SmartWatchの使い勝手やナビ機能を検証するとともに、Android搭載スマホと組み合わせて使う「Wear OS by Google」搭載スマートウオッチ選びの難しさも解説する。

FOSSILブランドの「Sports SmartWatch」。購入したのは「43mm Black Silicone」。シリコーンの感触が好きではないのでストラップを交換している
FOSSILブランドの「Sports SmartWatch」。購入したのは「43mm Black Silicone」。シリコーンの感触が好きではないのでストラップを交換している
(撮影:竹内 亮介、以下同じ)
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今まで2モデル購入したがどちらも使わなくなった

 Sports SmartWatchは、その名の通りカジュアルにスポーツを楽しむ人向けのモデルだ。FOSSILのスマートウオッチには、ほかにも高級感のある「Explorist」シリーズや「Sloan」シリーズなどもある。今回はナビに必要なGPS機能があり、軽くて価格が安い製品という基準で選んだ。購入したのは8月中旬。Amazon.co.jpでは2万5791円だった。

 筆者はIT系のフリーライターなので、スマートウオッチを買うのは初めてではない。2014年には、初めて「Android Wear」(2018年にWear OS by Googleに改称)を搭載した韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の「Gear Live」を購入した。しかし、あらゆる操作に対する動きが鈍い上、スマートウオッチらしい使い方を提示できていたとは言えず、購入後半年くらいで使わなくなった。

韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の「Gear Live」。当時の購入価格は2万2000円だった
韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の「Gear Live」。当時の購入価格は2万2000円だった
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