家庭用スピーカーを主力製品とする米Sonosが2022年9月に発売した「Sonos Ray」は、テレビに接続するサウンドバーと呼ばれるタイプの横長スピーカーだ。有線LANと無線LANに対応し、テレビのサウンド再生のほかにインターネットラジオを聞いたり、ワイヤレススピーカーとして自宅のネットワークを通じて音楽をストリーミング再生したりできる。
特徴は、同社のサウンドバーとしてはコンパクトで設置場所を確保しやすい点と、接続や操作がシンプルで分かりやすい点だ。テレビの音に不満を感じているが、 AVアンプやスピーカーシステムをそろえてホームシアター環境を作るのが面倒そうで敬遠していた、といった人に向いている。また、テレビの音をグレードアップすると同時に、音楽配信やポッドキャストなどを聞くスピーカーとしても使いたい人に向く。ボディーカラーはホワイトとブラックの2色ある。同社の公式オンラインショップでの価格は3万9800円(税込み、以下同)だ。
Sonos Rayは高さ71×幅559×奥行き95mm(ミリメートル)で、テレビの下やAVラックの棚などに設置しやすい。接続は簡単だ。電源に接続したら、付属する光デジタルケーブルを使ってテレビの光デジタル出力端子と接続する。これでテレビ用サウンドバーとして使用できるようになる。
最近の一般的なサウンドバーは、光デジタル入力端子に加えてARC(オーディオ・リターン・チャンネル)やeARC(エンハンスド・オーディオ・リターン・チャンネル)対応HDMI端子を備えたものが多い。そうした製品に比べて他の機器との接続方法は限られるが、構成がシンプルで接続作業に迷わないともいえる。