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 前述のようにSonos製品の特徴の1つはホームネットワークを使って手軽にスピーカーシステムを構築できる点だ。同社のポータブルスピーカー「Sonos Roam」と組み合わせて使ってみたところ、両方のスピーカーから同じ音楽やテレビ音声を同時に流すことができた。例えばテレビのある部屋ではSonos Rayから聞き、キッチンではそこに置いてあるSonos Roamから聞くといった使い方が可能になる。Sonosのスピーカーを増やしてあちこちに配置すれば、家中のどこにいっても同じ音楽が聞こえてくるようにできる。

 Sonos Rayは、接続が簡単で扱いやすいサウンドバーだ。音楽再生にも向いていて、テレビとオーディオのスピーカーをひとまとめにできる。使いこなすにはスマホが必須だが、面倒な配線作業なしに、迫力ある音でテレビも音楽も楽しめるAV視聴環境が手に入る。他のオーディオ機器メーカーが発売している高機能なサウンドバーとは少々性格の異なる製品だが、接続作業が面倒な人、主に音楽番組や音楽配信を迫力ある音で楽しみたい人にお薦めだ。

湯浅 英夫(ゆあさ ひでお)
ライター
元ジャズミュージシャンのライター。PC、スマホ、ネットサービスなどIT関連を中心に執筆しつつ、たまにウッドベースやエレキベースを弾いている。音楽の守備範囲はジャズから古いソウル、ロック、AOR、MPBまで雑食。ジャズと楽器には少しうるさい。