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開放型で疲れにくい

 ペアリングしていろいろな音楽を聴いたり、通話やビデオ会議に使ったりした。音楽鑑賞ではあっさりした味付けでクセがないフラットな音だと感じた。音が特に痩せて聞こえたり、押し出しが強すぎたりする部分がなく、低音域から高音域まで聞きやすい。ただし音の細かなニュアンスの再現度にやや物足りなさを感じた。音の迫力や解像度の高さにこだわる人向きではなく、音楽鑑賞から仕事までカジュアルに使いたい人向けだろう。万人向けともいえる。

マイクを使って通話やビデオ会議に利用しやすい。マイクの性能は良好だ
マイクを使って通話やビデオ会議に利用しやすい。マイクの性能は良好だ
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 ユニットから空気が出入りする開放型であることも特徴だ。耳栓のように耳をふさぐ密閉型イヤホンに比べて耳の中が蒸れにくく、聞き疲れもしにくい。蒸し暑さが残る9月に利用していたが、耳の中が汗ばむような不快感がなく、気持ちよく利用できた。テレワークでイヤホンを長時間装着していると外耳炎などになり、耳の健康を損なうリスクがあると言われている。耳をふさぐことに代わりはないが、開放型イヤホンにすることでトラブルを低減できそうだ。

 開放型のもう1つのメリットは、周囲の音を聞き取りやすいことだ。例えば外出時なら周囲の車の音や駅のアナウンスなどが聞き取れるので安全性が高まる。自宅でのテレワークなら玄関のチャイムや子どもの声などを聞き逃さなくて済む。仕事や外出時に使う「ながら利用」向けのイヤホンとして都合がいい。

 マイクの性能も良好に感じる。ビデオ会議で使ってみたところ、特にトラブルなく利用できた。

 仕事用イヤホンとして便利な機能はほかにもある。前述した装着の自動検出機能とアダプティブサウンド機能だ。

 装着の自動検出機能は、ユニットについているセンサーを使って耳に装着しているかどうかを検出する。装着すると音楽再生を開始し、耳から外すと音楽再生を停止する。いちいち手動で音楽を再生・停止する必要がなく、不意の来客や固定電話の着信などでイヤホンを外すときの手間が減る。

 アダプティブサウンド機能は、周囲が騒がしいと音量を上げ、静かだと音量を下げる。家で子どもが騒いでいるときや、オフィスで使うときに、周囲からの音を適度に防いで集中した状態を保ちやすくなる。音量の上下は緩やかなので、突然音量が跳ね上がって驚かされるようなことはない。