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コンパス内蔵で自分の向いている方角が分かる

 意外かもしれないが、これまでApple WatchにはGPSは内蔵されていたもののコンパスは内蔵されていなかった。そのためApple Watchの「マップ」アプリは現在地を表示できても自分がどっちを向いているかを確認することができなかった。

 Apple Watchの経路案内は、曲がり角が近づくと振動で知らせてくれる。左折と右折で振動のパターンが違うため、画面をほとんど見ることなく進むことができる。ただし歩き出しの方向や、向いている方角が分からなくなってしまったときには、iPhoneの「マップ」などで確認する必要がある。

 Series 5は内蔵されたコンパスがマップ上で向いている方向を示してくれるので、iPhoneを取り出す必要はなくなった。Apple Watchだけでできることが増えており、これもその1つと言えるだろう。

「マップ」アプリで向いている方向が、iPhoneの「マップ」と同様に青いグラデーションで示されるようになった。Series 4までは、現在地が青丸で表示されるだけだった
「マップ」アプリで向いている方向が、iPhoneの「マップ」と同様に青いグラデーションで示されるようになった。Series 4までは、現在地が青丸で表示されるだけだった
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Series 5専用の「コンパス」アプリで方角や傾斜を正確に知ることができる
Series 5専用の「コンパス」アプリで方角や傾斜を正確に知ることができる
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Series 5はスマートウオッチ初心者にもお薦め

 筆者は、ついにApple Watchで常時画面表示ができるようになったと知って感慨を覚えたのだが、Apple Watchを使い始めてから何年もたち、手首を上げて時刻を確認する習慣が身に付いており、不都合を感じなくなってしまっていた。常時表示よりもバッテリーの持ちをもっと長くしてほしかったと冷めた気持ちもあった。

 だが、実際に使ってみると、常時画面表示で使い勝手はかなり良くなると感じた。これまで通り腕を上げて確認する際、動作を開始してすぐに画面が表示されているわけなので、時刻を認識するまでの時間は短縮されている。

 自分が見ていないときでも文字盤が表示されているため、服装やバンドに合わせて文字盤を選ぶことを、これまで以上に意識するようになった。

 スマートウオッチというと運動を記録したりスマートフォンからの通知を受けたりするための情報デバイスだと考える人は多いだろう。もちろんApple Watchはその面でも快適に使えるスマートウオッチだ。だが、常時表示が可能になったSeries 5は、腕時計やファッションアイテムとしても気軽に身に着けられる。

 Series 5が登場して、Series 4は現行モデルから退いたが、Series 3は安価になって継続販売されている。アルミケースのGPSモデルにスポーツバンドを組み合わせた最も安価なものは、ケースのサイズが38mmで1万9800円(税別)、42mmで2万2800円(税別)と一般的なアクティビティートラッカー(活動量計)と変わらない価格設定になった。

 Apple Watchの最新OS「watchOS 6.0」では、Apple Watch Series 5のベゼルレス画面を生かす文字盤が新たに多数追加された。Series 3もwatchOS 6.0に対応しているが使える文字盤やカスタマイズのバリエーションがかなり減ってしまう。

 動作に対する反応もSeries 5のほうが快適。Apple Watchをより楽しむならSeries 5をお薦めしたい。

watchOS 6.0で追加された文字盤の1つ「カリフォルニア」。ベゼルレスのApple Watch Series 5を生かした文字盤だ
watchOS 6.0で追加された文字盤の1つ「カリフォルニア」。ベゼルレスのApple Watch Series 5を生かした文字盤だ
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「数字・デュオ」という文字盤で、時刻の表示を「デーバナーガリー数字」にカスタマイズしたもの。慣れるまでは何時なのか全く分からないところが筆者のお気に入り
「数字・デュオ」という文字盤で、時刻の表示を「デーバナーガリー数字」にカスタマイズしたもの。慣れるまでは何時なのか全く分からないところが筆者のお気に入り
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針の示す位置がグラデーションの境目になっており、秒はグラデーションの動きだけで識別するデザインの「グラデーション」
針の示す位置がグラデーションの境目になっており、秒はグラデーションの動きだけで識別するデザインの「グラデーション」
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■変更履歴
記事公開当初、2ページ目の第3段落において、「60Hz(1分間に60回の書き換え)」「1Hz(1分間に1回の書き換え)」としていましたが、それぞれ「60Hz(1秒間に60回の書き換え)」「1Hz(1秒間に1回の書き換え)」の誤りです。御詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2019/10/24 10:15]
伊藤 朝輝(いとう あき)
ライター/システムエンジニア
SEとして働く傍ら、1995年ごろから雑誌や書籍で執筆活動を始め、現在はライターの仕事がメイン。iPhoneやiPad、Macを使い、アップル製品漬けの毎日を送っている。「アップル製品に使うお金はアップル製品で稼ぐ」がモットー。