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 iPhoneを落としたとき、拾ってくれた人が善人とは限らない――。そんな投稿がTwitter上で話題になった。ツイート主の女性がiPhoneを落とし、「iPhoneを探す」機能を使って位置情報を把握し、一人で探しに行ったところ、iPhoneの位置が少しずつ移動する。警戒して夫と探しに行ったところ、人通りの少ない道へと誘導されていき、最終的にはiPhoneが道ばたの植え込みに捨てられていたという。

 このツイートは反響を呼び、「怖い」「何事もなくてよかった」「女性でなくても一人で探してはいけない」といったコメントが寄せられた。拾い主がiPhoneを道ばたに捨てたのは、iPhoneの持ち主が男女2人でいることを確認した拾い主が何かを諦めたからでは、とツイート主は推測した。

 「iPhoneを探す」はiPhoneの位置情報をGPSで追跡できる機能だ。iPhoneを鳴らして見つけやすくしたり、遠隔操作で端末を初期化したりできる。「紛失モード」にすれば、iPhoneのロック画面にメッセージを表示したり、非接触決済サービス「Apple Pay」へのアクセスを制限したりできる。

 「iPhoneを探す」を利用するには、米Apple(アップル)のクラウドサービス「iCloud」にログインし、「iPhoneを探す」と「位置情報サービス」をオンにする。電源が入っていてインターネットに接続していれば、iPhoneの位置情報を把握できる。

 「iPhoneを探す」は有用な機能だ。ただし、冒頭で紹介したエピソードのような事態も踏まえて使う必要がある。

パスコードやロック画面の画像を変更

 悪意のある人にiPhoneを拾われる場合もあるかもしれないので、紛失する前に対策をしておこう。まずはパスコードだ。iPhoneのデータが個人情報の宝庫であることは言うまでもない。連絡先や写真、メール、SNS(交流サイト)内の情報など、他人に見られては困る情報を保存している。そのため、顔認証や指紋認証が通らなかった場合に入力するパスコードは複雑なものにしておくとよい。

 「123456」のような連続した数字や、誕生年月の「197501」などのパスコードは比較的推測されやすいので避けたい。パスコードの設定画面で「パスコードオプション」をタップし「カスタムの英数字コード」「カスタムの数字コード」を選ぶと、パスコードの桁数を増やせる。桁数が多い方が安全だ。

パスコードの設定画面の「パスコードオプション」でパスコードの桁数を増やせる
パスコードの設定画面の「パスコードオプション」でパスコードの桁数を増やせる
(出所:筆者、以下同)
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