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 iPhoneを拾った人と直接会わないで済ませるには「近くの交番に届けてください」というメッセージを送る。メッセージは内容を変えて何度でも送信できるので、拾得者が日本語を理解しない可能性も踏まえ、日本語と英語のメッセージを交互に送ってもよいだろう。

 「紛失モード」に設定したらすぐ交番や警察署に出向いて「遺失届出書」を提出する。警察ではスマートフォンを預かるとすぐ電源を切って保管するケースが多いので、届けられた時点で「iPhoneを探す」機能を使えなくなるかもしれない。

 私の友人がiPhoneを紛失したときは、拾った相手が自宅と思われる場所に保管しており、時々iPhoneの電源が入るものの、数日間そのままだったという。何回かメッセージを送っても警察に届けてくれないため、「位置情報は把握しているので早く届けてください」「謝礼はします」といったメッセージを送ったが状況は変わらなかった。

 その友人はiPhoneを取り戻すことを断念し、「iPhoneを探す」機能で端末を初期化し、新しいスマートフォンを購入した。拾ったiPhoneを自宅で保管し続けるような人とは接触しない方がよいと考えたからだ。相手が何をもくろんでいたのかは分からないが、賢明だったと思う。

 スマートフォンは、公共空間の椅子の上やトイレでの置き忘れ、歩行中にポケットから滑り落ちるなどして紛失することがある。移動する際は必ずiPhoneの所在を確認するようにしたい。紛失したiPhoneを探す過程で危険を感じたときは、諦めることも肝心だ。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITライター・スマホ安全アドバイザー
ITライター・スマホ安全アドバイザー。ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネイティブと呼ばれる10代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『今すぐ使えるかんたん文庫 LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社)など20冊以上。