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 もう1つは、エッセーや日記を画像で投稿するパターンである。1つのフィードには最大10点までの画像の投稿が可能だ。Instagramの画面を左にスワイプすれば、画像を連続して表示させることができる。この機能を利用して、1枚目はタイトル画像、2枚目以降に文章を入れた画像を投稿する。文章だけでなく手書きのイラストを入れて、1つの画像を漫画の1コマのように使う投稿もある。また手書きではなく、メモアプリなどにテキストを入力して撮ったスクリーンショット(スクショ)の投稿も見かける。

 女性たちが手書きの文章を入れた画像で投稿するエッセーや日記は、恋愛や結婚生活で起きた出来事、彼との心の行き違い、夜の生活についてなど、フォロワーが「あるある」と共感してコメントしたくなるような身近な話題が多い。親との関係の悩みや我が子のかわいいエピソードなどもある。専用のアカウントを用意し、連載のように更新するケースも少なくない。

複数の画像を投稿し、1枚目を題字にしたイメージ。左にスワイプすると次の画像を表示できる
複数の画像を投稿し、1枚目を題字にしたイメージ。左にスワイプすると次の画像を表示できる
(出所:筆者)
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文章入りの画像を投稿する理由

 なぜ文章入りの画像を投稿するのか。理由の1つは、自分らしさを表現する手段として、美しい文字や特徴のある文字を見せたい気持ちがあるからだ。かつて丸文字やギャル文字がはやったように、手書き文字に凝る女性は多い。

 手書きなら小さなイラストを添えるといった飾りも自由に入れられる。文房具選びも表現手段の1種だ。お気に入りの紙とペンで記すことで、自分の個性をInstagramで発信できる。

 もう1つの理由は「画像で文章を読む文化」の浸透だ。スマホをメーンにしている人たちはスクショ画像で文章を読むことが普通である。いきなり長文のテキストを表示されると読む気をそがれるが、ある程度の長さで区切られていれば気楽に読める。画像をタップしたりピンチアウトしたりすれば、文字やイラストを大きく表示できる。

 文章入りの画像を投稿するユーザー側も、画像1枚に収める内容を工夫して面白く読めるようにできる。こうした演出は、1つの投稿に複数枚の画像を収容できるInstagramやTwitterならではだ。Instagramなら、リツイート機能で投稿が拡散しやすいTwitterよりは誹謗(ひぼう)中傷を浴びる恐れは小さい。自分の文章を楽しんでくれる人に、より安心して発信できると考えるのだろう。