全4554文字
デュアルカメラの搭載でよりきれいな写真が撮れる
Pixel 4シリーズの大きな特徴は、背面のメインカメラが広角と望遠のデュアルカメラになり、撮影機能が大幅に強化されたことだ。
まず、ズーム時の画質が向上した。広角カメラは画素数1220万画素(F1.7、視野77度)で、望遠カメラは1600万画素(F2.4、視野52度)である。35ミリメートル判に換算すると、焦点距離が約26ミリメートル相当のカメラと約44ミリメートル相当のカメラを搭載していることになる。デジタルズーム部分も含めてズーム操作はスムーズで、ユーザーはカメラの切り替えを意識しなくとも、倍率に応じた最適なカメラを利用して撮影できる。
デジタルズームは最大8倍で、複数の写真をソフトウエア処理で合成する「超解像ズーム」により画質の劣化を抑えている。一般的なデジタルズームは写真を拡大してトリミングするのと同じような処理であり、ボヤけた画像になってしまうが、超解像ズームで撮影するとシャープで解像感のある画像を得られる。
一眼レフのようなボケを生かした写真を撮影できる「ポートレートモード」も強化された。ポートレートモードでは被写体までの距離を推測して、ソフトウエア処理で背景をぼかす。Pixel 4シリーズでは2つのカメラとセンサーを使って距離を推定し、より自然なぼかし方になった。人物の撮影はもちろん、料理撮影などにも向いている。