知らない言葉との「出合い」が生まれやすい
ハッシュタグ検索でもキーワードを使うが、得られる情報に広がりがある。通常、1つの投稿に複数のハッシュタグを付ける。10個以上のハッシュタグが付いていることも珍しくない。気になった投稿に付いているハッシュタグを見れば、聞いたこともない言葉が入っていることがある。
例えば、「#ネイル」でネイルのデザインを見ているとする。かわいい写真が目に留まって投稿をタップし、複数付いていたハッシュタグから、初めて知った「#塗りかけネイル」というハッシュタグをタップすれば、塗りかけのようなデザインのネイルがずらりと表示される。このように、知らない言葉やそれに関する投稿との「出合い」が生まれやすい。
Twitterには「トレンド」タブがあり、ここにも話題のハッシュタグが表示される。聞いたことのないキーワードが含まれている場合、タップしてみると知らない世界を垣間見たり、今この瞬間に日本で話題になっている言葉を知ったりできる。
「トレンド」タブはTikTokにもある。TikTokの場合、人気急上昇中のハッシュタグと関連する投稿が表示される。TikTokはユーザーが制作したコンテンツ(User Generated Content)が生まれやすいプラットフォームと言われ、ハッシュタグから意外な流行が起きる。
最近の流行例に、「楽天ポイントダンス」と呼ばれる踊りがある。2016年に放送開始された「楽天ポイント」のテレビCMでは、楽天のキャラクターである「お買いものパンダ」がお尻を振りながら踊る。これが楽天ポイントダンスだ。2020年夏、日本のTikTokユーザーたちがこれをまねて踊り、「#楽天ポイント」「#楽天ポイントダンス」「#rakutenpoint」などのハッシュタグでまたたく間に広がった。