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スマートバンドを選ぶメリット

 機能面だけならスマートウオッチに軍配が上がる。しかし筆者は、あえてスマートバンドをお薦めしたい。スマートバンドには4つのメリットがあると筆者は考えているからだ。それは以下の通りである。

  • 価格が安い
  • 小型・軽量なので、長時間着けていても気にならない
  • バッテリーが長持ちする
  • 多くの人が求める機能はそろっている

 スマートバンドの最大のメリットは低価格で購入できることだ。例えばXiaomi Smart Band 7は直売価格で6990円。Apple Watch(Series8)の最安モデルの直売価格は5万9800円である。つまりApple Watch1台の金額でSmart Band 7を8台も買える。

 スマートバンドはスリムで軽いこともメリットだ。もともと腕時計を着ける習慣がなく、スマートウオッチを使うことに抵抗がある人でもスマートバンドは比較的なじみやすい。シャツの袖に隠す場合も、常に見える状態にしている場合でも、装着しやすいと感じる。腕への負担が少ないので、装着したまま寝て睡眠の質をチェックするのにも適している。

スマートバンドはスリムである。装着時の存在感は控えめだ(画像は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
スマートバンドはスリムである。装着時の存在感は控えめだ(画像は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
(出所:筆者撮影)
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 Xiaomi Smart Band 7やHUAWEI Band 7は標準的な使い方であれば、どちらもバッテリーが2週間ほど持つ。やや負荷が重い使い方をしても、充電は週に1回程度で済む。スマートウオッチの中には同程度の長期間バッテリーが持つモデルはあるが、総じてスマートバンドのほうがバッテリーの持ちはよい。

 最後に必要十分な機能を備えていることもスマートバンドのメリットだ。スマートバンドの機能はスマートウオッチに若干劣るものの、多くのユーザーにとってはスマートバンドの機能で十分なことが多い。筆者は、むしろスマートウオッチの機能がやや過剰だと感じる。多くのスマートバンドはスピーカーやマイクが付いていないが、スマホを取り出して応答できるのであれば通話機能は必要ない。GPSや電子決済機能もスマホを使えば事足りる。

スマートバンドでも血中酸素濃度レベルを計測できる(画像は中国ファーウェイのHUAWEI Band 7)
スマートバンドでも血中酸素濃度レベルを計測できる(画像は中国ファーウェイのHUAWEI Band 7)
(出所:筆者撮影)
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腕に装着したまま寝て睡眠をモニタリングできる(画像は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
腕に装着したまま寝て睡眠をモニタリングできる(画像は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
(出所:筆者撮影)
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