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スマートバンドを買って後悔しがちなこと

 ただしスマートバンドはメリットばかりではない。事前に知っておきたいデメリットを確認しておこう。

 まずスマートバンドのディスプレーは縦に長くて小さいケースが多い。必然的に表示される文字が小さくなる。現在時刻や通知を確認したりするには支障はないだろうが、運動の計測データやメッセージ、スケジュールなど、細かい文字の見づらさが気になる人はいるだろう。

画面の視認性ではスマートウオッチに軍配が上がる(画像左は米グーグルのGoogle Pixel Watch、右は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
画面の視認性ではスマートウオッチに軍配が上がる(画像左は米グーグルのGoogle Pixel Watch、右は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
(出所:筆者撮影)
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 ランニングやウオーキングを日課にしている人は、スリムで軽いスマートバンドに利があるように思いがちだ。ただし使い始めてから機能面で物足りなく感じる可能性がある。ルートを記録する場合、GPSを内蔵しないスマートバンドだと、スマートフォンも持っていくことになる。このケースでは、GPSを内蔵するスマートウオッチ(あるいはXiaomi Smart Band 7 ProのようなGPS内蔵のスマートバンド)を使ったほうが便利だろう。

 心拍数や血中酸素濃度の自動モニタリング機能、異常を検出した場合の通知、簡易的な心電図機能など、健康管理に関する機能はスマートウオッチがリードしている。基礎疾患がある人など、常に身体の状態に留意する必要があるなら、それらの機能を備えたスマートウオッチをお薦めしたい。

村元 正剛(むらもと まさかた)
ITライター
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマートフォン関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。