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「Zenly(ゼンリー)」という家族や友達と常に現在位置を共有し合うアプリがある。フランスのZenlyが2015年にリリースし、日本では2019年から女子高生の流行ランキングに入るなど、若者を中心に流行している。
アプリを開くと、アプリでつながっている相手を指す「フレンド」の現在位置や滞在時間、移動速度、スマートフォンの電池残量が地図上に表示される。さらに最近のアップデートで、出発地点と移動経路をリアルタイムに把握する「Going」、スマホの使用状況から寝ているかどうかを判別する「Sleeping」という機能が実装された。
若者はZenlyを「つながっている安心感がある」「相手の都合を察することができる」「待ち合わせをする必要がない」などの理由で使っている。つまり、友人と円滑に交流することを目的としている。
しかし、Zenlyを単なる交流ツールとして片付けてしまうのは早計だ。家族や親友と常に位置情報を共有すれば、大人にとっても役立つことが多い。